新米ペアレントの営業日誌・営業中

2005年3月1日に秋田県大仙市にオープンした大曲ユースホステルのペアレント(経営者)が日々の出来事を送ります。

10年後に安価な宿泊施設を経営しているための模索②-人件費の上昇

2023-09-18 23:28:20 | 経営

昨日から書き始めた10年後の想定の続きです。

これを考えるようになった理由の一つが、日本での賃金上昇。今年の春闘で人件費上昇が鮮明になって来て、政府もデフレ解消に舵を切り始めた感があります。その中で出てくる資料を見ると、既に外国では10年以上前にそうした動きが強くなっているようです。

昨日から始まった米国UAW(自動車労組)のストライキでは、現在の工員の平均時給が9700円と聞いてびっくり。日本人の平均収入400万円ちょっと、ボーナスを勘案しないで労働200日とすると、日給2万円。時給計算では2500円程度。

また年度初めの最低時給ではようやく全国平均で1005円、これは韓国より低く、欧米やオーストラリアなどほぼ2000円前後になっており、これでも半分以下の水準でしかない。

諸外国では2010年頃から年々水準が引き上がっており、かつては日本の1/10と云われた中国でさえ、年収で2010年の75万円から2022年には230万円とこの10年ほどで急拡大しているが、日本は2000年から平均年収では横ばいが続いて来た。この理由は、経済の専門家がいろいろと解説しているでしょうから、任せましょう。

先のことを考えてみると、今回の米国UAWの賃上げ要求は4年間で40%というもの。政府の妥協策で年5%という話も出ているようだが、円安や物価高、燃料高が続く日本で2024年春に賃上げ5%と云うところがどれだけあるだろうか。

マスコミでは賃金という言い方をしていますが、労働者の賃金は企業側にしてみれば人件費。以前も書きましたが、人件費は原価や販管費の大きな部分を占めるので、これが上がれば当然物やサービスの値段が上がるのは当たり前のマッチポンプ状態でしょう。

一時

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