引き続き、先日から考え出した10年後の想定の話。
人件費(給料)はこれまで書いてきたように今の倍になる可能性がありますが、それと同時に諸物価も倍以上になる可能性を考えておく必要があります。
以前にも書きましたが、月替わりになるとマスコミは今月これだけのものが値上がりします、などと報道していますが、この値上がりの動きは今年に限ったことではなく、今後も続くと思わなければいけないでしょう。というのは、ご存じの通り、ものを作るためには人手が必要で、その人件費が倍になる可能性があるため、更に輸送や販売にに関わる人件費も上がることになるでしょうから、これを製品価格で吸収するためにはそれに近い値上げが必要になります。
嗜好品なら、高すぎれば買わなければいいのですが、食品や洗剤など生活に関するものは、値段が高くなっても買わないわけにはいきません。当然安い製品に流れることになるか、「節約」することになるため、需要は一時減少し、潰れる会社も出ることでしょう。以前なら国内の人件費の上昇を中国での生産にシフトして、となりましたが、その中国でも人件費は日本以上に上がっており、今回その方法は難しいようです。
となると、生活必需品の値上がりは「受け入れる」しかなくなります。また嗜好品についても、その価値が見合うと思えば、大衆に受け入れられることになるかと思います。2,000円を超える都会のフルーツパフェ、500円を超えるホテルブレッド、3,000円を超えるシャインマスカットなどはその例で、既にその動きが出ていることになりそうです。