引き続き、先日から考え出した10年後の想定の話。
日本は2006年(平成19)より観光立国推進基本法が施行され、2008年には観光庁が発足し、その後「VISIT Japan」を標榜して観光立国を目指し、2011年の東日本大震災以降、訪日外国人が急増。2015年頃には中国人観光客による「爆買い」がブームになりました。
2020年からの新型コロナの世界的流行で一時途絶えたものの、2022年以降、訪日外国人が回復傾向になっています。政府が観光立国に臨むものは外国人観光客が落とすお金も重要な要素。コロナ後は中国人の爆買いも影を潜め、買い物から体験にと観光客のニーズも変化してきたとも。
外国人観光客が日本で買い物をする理由は製品の安全性、信頼殿高さなどもありますが、外国で買うより安く買えるというのも一因。その理由は円安による割安感の増大もありますが、外国に比べて人件費が割安になった日本製品の価格競争力の増大があるようです。
今後、日本での人件費が倍以上になった時に、当然製品価格も上がることになり、買い物目当ての外国人観光客が今までのように日本に来ると云うことは難しくなりそうです。本物の観光立国を目指すなら、今までのような上っ面の文化や歴史をひけらかすような観光客でなく、ちゃんと日本という国を理解して、それを楽しんで頂けるような観光客を増やすべきだと思います。
一時