桜が終われば、次に多くの人が楽しみにしているのが山菜採りです。雪国秋田県では、雪どけ少し後に桜が咲き、その頃から畑仕事が始まります。雪のない所とは異なり、春の収穫と云うのはほとんどありませんので、山で採れる山菜が一年で最初の収穫となり、昔は秋以降久しぶりの緑の食べ物、また換金性のある生産物として、こぞって収穫をしたようです。
最初にコゴミ、タラの芽の収穫が始まり、次にワラビ、ゼンマイ、タケノコ(笹竹とも根曲り竹とも)といった王道の山菜、最後にミズ(ウワバミソウ)と続きます。ピーク時には田沢湖スキー場のゲレンデにワラビ採りに行くため、朝4時頃には田沢湖と乳頭、玉川の分岐点の交差点で渋滞になるほど、との話もあるようです。
そうした楽しみの時期ですが、今年は4/15に秋田県全県で熊出没注意報が発令され、連日の熊目撃情報が流れる中で18日には警報に格上げとなりました。
これからゴールデンウィークで秋田県に来られる観光客で、山に入って山菜狩りと云う方は少ないかと思いますが、近年の動向を見ていると、山菜が採れる山中だけでなく、公園やちょっとした藪などでも目撃情報があり、秋田県では「奥羽山脈と続く森林には熊が居ると思え」となっており、当YHに来られる方で、登山や諸々の趣味でちょっとした山に入る可能性がある方には、要注意となりそうです。
このため、こうした場所に行く可能性がある方は、熊鈴など音のするものをお持ちください。テレビなどではラジオとの話もしていますが、山中に入ってラジオが入る可能はごく僅かで、効果のほどは疑問です。