先日のテレビで、2023年度の消費者物価の中で、宿泊費が前年比25%増と大幅に伸びたとのこと。解説では、外国人観光客による需要増、人手不足、物価上昇との話です。昨年5月に新型コロナが5類になり、外出の自由など数年ぶりに制限なしとなって、日本人もようやく旅行を楽しめるようになり、同時に外国人観光客も一気に押し寄せて来た感じです。
ただ、宿泊施設としては、ここ数年のコロナによる需要減で人手の確保が難しく、100%の稼働率に至らないと云う話もあるようです。都会で高い時給を出せるところならともかく、地方で元々人手がないような場所だと、死活問題かもしれません。秋田の飲食店でも同様で、人手不足を理由に休業した店も出ているようです。
これまで来られたお客様に聞いても、ビジネスホテルも高くなったと云う声が多いようです。需要と供給の関係で、外国人観光客が大挙してきている都会や有名観光地では値上げをしても、泊まらざるを得なくなっているし、訪日外国人は買い物目当てのケースも多く、比較的お金に余裕のある層が多いのかと。さらに言えば、外国では既にインフレがこの10年で進んで、諸々の値段が倍以上になっており、10年前と変わっていない日本での諸物価はホテル代を含めて安く感じるのでしょう。
食事の提供がないビジネスホテルなどは、食料品の価格上昇の影響は少ないかもしれませんが、物の値段だけでなく、電気、ガスなどの光熱費の値上がりのインパクトは大きく、当YHでも以前も書きましたが、一番お客様の来る8月は東北電力のために働いているようなものですので、大型施設では電気代などビックリするほどの料金なのでしょう。
当YHでは値上げをしないでどうにかならないかということを昨年秋から考えて来ています。このことをお客様にお話しすると、お客様が一生懸命節電しようとして、電気を消しまくることがあります。ありがたいことですが、暗いと貧乏くさくなりますので、お客様のいる時には遠慮なく電気をつけています。その代わりお客様がいない日にはできる限りの節電を心掛けています。