新米ペアレントの営業日誌・営業中

2005年3月1日に秋田県大仙市にオープンした大曲ユースホステルのペアレント(経営者)が日々の出来事を送ります。

胆沢ツアー ②奥州市埋蔵文化財調査センター

2024-10-27 22:00:52 | 秋田古代史

先日の胆沢ツアーのメインイベント、奥州市埋蔵文化財調査センターは、奥州市北部、北上川の西岸近くにありました。ここに来た目的は、この場所が蝦夷の酋長、阿弖流為(アテルイ)の本拠地だったこともあり、展示が蝦夷側から見たものがあるかもということ。今年7月に多賀城や東北歴史博物館で探したものの見つからなかったため、ということでもあります。

入館料300円(9時~16時半)、常設展示は2階にありました。到着とほぼ同時に30分の映像上映が始まるとのことで、映像を見ることに。長大な歴史の中で少しつまみ食い的になっており、できるだけ蝦夷側に寄り添う形に仕上げようとしたことはよくわかりました。一方で蝦夷側に本格的に傾斜したものにできなかったのは、博物館という学術的な立場から、記録の残らないものを憶測で語ることが許されないということ、蝦夷が文字を持たず記録が残ってないこと、敗者の記録は残されないということ、などからどうしても中途半端さは拭えない出来になっていた感じでした。

その後展示物を見ましたが、多賀城周辺の資料館で見た漆紙文書というのが出てきました。これは当時漆を壺に入れて保存する際に、使用済みの紙を蓋代わりにして、漆が染みたことで紙が現在まで残り、そこにたまたま書かれていた文字が貴重な史料として残ったというもの。

映像を30分も見たことで、ついつい長居することになり、気が付けば1時間ほど施設内に居たことになりました。ある程度歴史に関心があり、予備知識があれば楽しめるでしょうが、何も知らずにふらっと行ってもあまり面白くないかもしれません。

のち

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