本日は朝には雨が残りましたが、昼前から快晴。懸念された台風11号は日本海を北上するとの見通しですが、だいぶ大陸側にずれたようで、秋田県への大きな影響はなさそうになりました。
さて、原油高、円安からの物価高が問題になっており、その解消方法のひとつに賃金の引き上げと云う話もあるようです。物価高は後日改めて書くとして、賃金の引上げと云う話は、自営業者にはあまり関係のない話です。今回の新型コロナによる経営環境の悪化でも、当YHでは他に従業員がおらず、賃金が発生しないと云うことでどうにか苦境を凌げた理由の一つ。
そもそも宿泊事業自体が労働時間が長いブラック業界かも。チェックインが始まる前の午後3時から夜は11時頃まで8時間労働。更に翌朝6時からチェックアウトの10時まで、その後12時頃までは掃除となり、6時間労働で、1日14時間。これを仮に時給1,000円で計算すると、一日14,000円、一か月42万円が人件費となります。お客様の平均単価4000円とすると、人件費だけで1か月100人のお客様が必要となります。そういう計算だったら、経営など成り立つ可能性も低く、こう計算する必要があれば、YHなんて事業を18年前に始めていなかったと思います。現在の会計法では、自営業者(経営者)の労働を費用にするためには、会社組織などの工夫が必要です。
サラリーマンなどの賃金は、これから上がっていくでしょうが、自営業者の賃金が上がるということは、当分の間考えにくく、諸物価の上昇だけが重くのしかかってくることになりそうです。