手術支援ロボット:胸腔鏡手術で食道切除 島根大病院、山陰初の成功 2がん患者、経過良好 /島根
2018年12月20日 (木)配信毎日新聞社
島根大学医学部付属病院(出雲市塩冶町)は19日、手術支援ロボット「ダヴィンチXi」を使った胸腔(きょうくう)鏡手術で、食道がん患者の食道切除に山陰で初めて成功したと発表した。食道は心臓や肺、気管など重要な臓器に近いため手術の難易度が高い。井川幹夫病院長は「高度な手術を身近に感じてほしい」と語った。【山田英之】
島大病院によると先月、60代と70代のいずれも県内の男性食道がん患者に実施。2人とも手術時間は12時間だった。手術1週間前に入院、リハビリを行って、それぞれ術後20日と30日で退院した。経過は良好だという。
手術支援ロボットによる胸腔鏡手術は、患者の胸に小さな穴を複数開け、手術器具やカメラを付けたロボットアームを挿入。医師は高画質の映像を見ながら器具を遠隔操作する。体を大きく切る従来の手術に比べて出血量が少なく、傷口が小さいため術後の痛みが軽い。傷の感染も少なく、回復が早いという。
担当した平原典幸准教授は「当面はがんのステージ2ぐらいまでの患者に実施したい。いずれは進行がんの患者の手術もしたい」と話している。
田島義証教授は「症例を重ねて早期退院、早期社会復帰につなげられるように努めたい」と言う。島大病院は昨年11月にダヴィンチXiを導入。今年5月、ロボット支援手術推進センターを設けた。
2018年12月20日 (木)配信毎日新聞社
島根大学医学部付属病院(出雲市塩冶町)は19日、手術支援ロボット「ダヴィンチXi」を使った胸腔(きょうくう)鏡手術で、食道がん患者の食道切除に山陰で初めて成功したと発表した。食道は心臓や肺、気管など重要な臓器に近いため手術の難易度が高い。井川幹夫病院長は「高度な手術を身近に感じてほしい」と語った。【山田英之】
島大病院によると先月、60代と70代のいずれも県内の男性食道がん患者に実施。2人とも手術時間は12時間だった。手術1週間前に入院、リハビリを行って、それぞれ術後20日と30日で退院した。経過は良好だという。
手術支援ロボットによる胸腔鏡手術は、患者の胸に小さな穴を複数開け、手術器具やカメラを付けたロボットアームを挿入。医師は高画質の映像を見ながら器具を遠隔操作する。体を大きく切る従来の手術に比べて出血量が少なく、傷口が小さいため術後の痛みが軽い。傷の感染も少なく、回復が早いという。
担当した平原典幸准教授は「当面はがんのステージ2ぐらいまでの患者に実施したい。いずれは進行がんの患者の手術もしたい」と話している。
田島義証教授は「症例を重ねて早期退院、早期社会復帰につなげられるように努めたい」と言う。島大病院は昨年11月にダヴィンチXiを導入。今年5月、ロボット支援手術推進センターを設けた。