「うちわ会食」計画中止 コロナ対策で兵庫県
2021年4月15日 (木)配信共同通信社
兵庫県の井戸敏三(いど・としぞう)知事は14日、新型コロナウイルス対策として、神戸市など「まん延防止等重点措置」対象の県内4市の飲食店に計32万枚のうちわを配布する計画を中止すると表明した。会食中に顔の前にかざして使う「うちわ会食」を呼び掛けていたが、神戸市から「飛沫(ひまつ)防止効果があるのか検証が不十分だ」と配布しないよう申し入れがあったことを踏まえた。
記者団の取材に井戸氏は「会食時にうちわがあれば感染を防げるとは申し上げていないが、そう誤解されている向きもある」と釈明。「飲食店で配るのはどうかという指摘はもっともだ」と説明した。うちわは感染予防の啓発グッズとして飲食店以外で配ることを検討するとしている。
井戸氏は9日の記者会見で「(食事の際に)口元に何かあって、飛沫を防げれば良い」と趣旨を説明していた。