松江大火被災地へクラフトビール義援金 住民の生活再建へ全力支援へ(松江・島根)
松江市島根町でおきた大火から1カ月以上たちましたが、義援金の輪はなお広がっていて、11日も市役所に届けられました。松江市も住民の生活再建支援に全力を尽くすとしています。
松江市役所を訪れたのは、市内でビール醸造所を経営する門脇淳平さんです。門脇さんは、大火の被災者支援につなげようと火災現場の島根町で採れたイワガキを使って新しいクラフトビールを作り、先月から販売。利益は度外視してその売上げの中から生産コストなどを除いた金額60万円を寄付しました。
大根島醸造所・門脇 淳平さん:
「2400本が売れて目標数の8割を超えたところ。みなさんの義援という形が詰まってきょうお渡しができたのは代表としてよかったと思う」
こうした義援金は、松江市の集計分で10日までに約2750万円が寄せられていて、市は被災した12世帯に被害規模に応じて第1回分として1世帯あたり最大190万円を今週中に配分するとしています。
一方で火災現場では、瓦礫の撤去など本格的な整備作業が大型連休明けから始まっています。10日は松江市の上定市長も初めて現場に入り、被災住民などと意見交換しました。
住民:
「同じ場所に戻りたいが、どんな形で戻れるか、どういう時期に。時間が掛かるのか気にしている」
上定市長:
「皆さんにとって再建した後に良かったと思ってもらえる再建案にしたい。きめ細かいやりとりをしたい」
市は全ての撤去作業を8月末には完了する方針で、合わせて住宅の再建などについて被災者と話し合いを続けるとしています。