ステージ4でも五輪? 「対策しっかり…」繰り返す首相
10日の衆院予算委員会の集中審議で、質問に立った立憲民主党の山井和則氏は、東京五輪・パラリンピックの時期に新型コロナウイルスの感染が拡大していた場合でも、予定通り開催するのか否かについて、菅義偉首相にただした。
山井氏は冒頭、「菅首相の頭の中は五輪ファーストでコロナ対策、ワクチン接種、事業者への対策が二の次になってしまっているのではないか」と指摘した。また、これまでの感染拡大傾向から、今年8月に再度「波」が来るという試算を紹介。「ステージ3、ステージ4でも五輪を開催するのか」と問うた。
菅首相は答弁で「大変失礼だ。私は五輪ファーストでやってきたことはない」と反論。しかし、五輪開催については「まず現在の感染拡大を食い止めることが大事だ。開催にあたっては、選手や大会関係者の感染対策をしっかり講じて、安心して参加できるようにし、国民の命と健康を守るのが責務だ」との答弁を繰り返した。
山井氏は「だから五輪ファースト、五輪ありきと言われるんじゃないか」とあきれた様子を見せた。