発症3日以内に死亡が23%…大阪の第6波 第5波から大幅増
新型コロナウイルス感染の「第6波」で、大阪府内の死者のうち発症から3日以内に亡くなった人が23・2%に上ることが府の分析でわかった。昨春以降の波と比べて大幅に増えており、府は高齢者への感染拡大が要因とみて、早期治療などの対策を強化する。
府が昨年12月17日~今年3月7日の死者1050人について調べたところ、発症から3日以内に死亡した人は244人。死者全体に占める割合は、「第4波」(昨年3月1日~6月20日)の4・8%(1539人中74人)、「第5波」(6月21日~12月16日)の9・5%(358人中34人)を大幅に上回っている。
死者のうち70歳以上の割合は、6波が92・7%と、4波の84・9%、5波の67・6%より高い。府は重症化リスクのある高齢者に感染が広がったことで、死亡までの日数も短くなっているとみている。
直接の死因が「コロナ以外」の割合は6波が21・8%で、4波の6・0%、5波の15・4%より上昇。高齢者がコロナ特有の肺炎などではなく、持病の悪化や老衰で亡くなっているためとみられる。