5~11歳へのワクチン集団接種、金沢で開始 4月まで予約埋まる
●穴水、川北もスタート 残るは輪島
金沢市は19日、5~11歳への新型コロナワクチンの集団接種を市立病院で始めた。対象者は約2万7千人で、初日は119人が接種を済ませた。3~4月の1回目接種はすでに予約で埋まっており、市は16日から5月分の予約を開始した。19日は穴水町、川北町でも接種が始まり、県内自治体の子どもへの接種開始は26日の輪島市を残すのみとなった。
金沢市は3月2日に対象者全員に接種券を発送した。当初、1コースにつき定員は100人としていたが、すぐに埋まったため、120人に増やした。米ファイザー社製の小児用のワクチンを3週間空けて2回接種する。
金沢市立病院では19日、保護者同伴で訪れた子どもが小児科医の問診の後、接種を受けた。緊張した表情で入室した子どもに医師が「痛くないですよ」と声を掛けたり、泣きじゃくる女児を母親や看護師が落ち着かせたりする様子も見られた。
寺田理衣さん(8)は「怖かった。チクッとしたけど、普通の注射より早く終わった気がする」と話した。接種後の待合には小児科医対応の相談コーナーを設けた。
金沢市では30日にJCHO金沢病院でも集団接種が始まるほか、22の医療機関で個別接種を実施している。集団接種の5月分の予約では計1920人分を受け付ける。市新型コロナワクチン接種推進室によると、19日時点で半分以上の空きがある。
穴水町では初日は対象者235人のうち50人が接種した。町によると、具合が悪くなった人はいなかった。町内唯一の小児科医院「まるおかクリニック」が会場で、子どもたちは接種を受けた後、体調に変わりがないことを確認して帰宅した。川北町では約60人が接種を受けた。