尾身氏「後進にバトンタッチを」JCHO理事長交代、山本氏へ
厚生労働省は3月25日、地域医療機能推進機構(JCHO)の尾身茂理事長が退任し、4月から山本修一理事が理事長に就くと発表した。3期目の任期途中での交代となる。尾身氏は2012年4月からJCHOの前身の年金・健康保険福祉施設整理機構(RFO)理事長を務めており、「10年をもって後進にバトンタッチすることが組織を安定的に継続させることにつながる」と退任を申し出たという。
内閣官房によると、現時点で新型コロナウイルス感染症関連の各種分科会会長などの交代の予定はない。
厚労省人事課によると、尾身氏は2014年4月、JCHOの発足に合わせて理事長に就任。独立行政法人通則法の改正でJCHOが中期目標管理団体となったことで、変則的に2018年4月から1年間、2期目を務めた。2019年4月からは3期目に入り、任期は5年間だった。
山本氏は千葉大学出身で、千葉大学医学部附属病院長などを歴任し、2021年4月からJCHO理事を務めている。
このほか、医薬基盤・健康・栄養研究所の米田悦啓理事長が任期満了で退任し、東京大学名誉教授の中村祐輔氏が理事長に就任する。
労働政策研究・研修機構の樋口美雄理事長は再任される。
いずれも4月1日付の人事で、3月25日の閣議で了解を得た。