酸化ストレスで認知症に サプリ投与し予防、岡山大
2020年1月20日 (月)配信共同通信社
加齢や生活習慣によって生じる「酸化ストレス」が認知症の原因の一つで、酸化を抑えるサプリメントで認知症の進行を抑制できる可能性があることを臨床試験で明らかにしたと、岡山大の阿部康二(あべ・こうじ)教授(脳神経内科)らのチームが18日までに海外医学誌電子版に発表した。
認知症は、アミロイドベータやタウタンパク質が原因物質とされるが、新たに酸化ストレスが関係していることが判明、予防や治療薬の開発につながるとしている。
岡山大によると、酸化ストレスは、体内で過剰に発生した活性酸素で細胞が傷ついた状態。
臨床試験は、認知症の前段階と診断された60~80代の男女が対象。32人にはビタミンCなどが含まれた抗酸化作用のあるサプリメントを、27人にはプラセボ(偽薬)を、いずれもどちらか区別できない状態で半年間服用してもらった。認知機能を3カ月ごとに測るテストでは、サプリメントを飲んだグループは、プラセボのグループよりも点数が上昇し、認知症の進行を抑えられる可能性があることが分かった。
阿部教授は「認知症は根本的な治療薬がないので予防が大切。診断前に投薬はできないが、サプリメントなら飲むことができる。今後は、発症後でも効果があるか調べたい」としている。
2020年1月20日 (月)配信共同通信社
加齢や生活習慣によって生じる「酸化ストレス」が認知症の原因の一つで、酸化を抑えるサプリメントで認知症の進行を抑制できる可能性があることを臨床試験で明らかにしたと、岡山大の阿部康二(あべ・こうじ)教授(脳神経内科)らのチームが18日までに海外医学誌電子版に発表した。
認知症は、アミロイドベータやタウタンパク質が原因物質とされるが、新たに酸化ストレスが関係していることが判明、予防や治療薬の開発につながるとしている。
岡山大によると、酸化ストレスは、体内で過剰に発生した活性酸素で細胞が傷ついた状態。
臨床試験は、認知症の前段階と診断された60~80代の男女が対象。32人にはビタミンCなどが含まれた抗酸化作用のあるサプリメントを、27人にはプラセボ(偽薬)を、いずれもどちらか区別できない状態で半年間服用してもらった。認知機能を3カ月ごとに測るテストでは、サプリメントを飲んだグループは、プラセボのグループよりも点数が上昇し、認知症の進行を抑えられる可能性があることが分かった。
阿部教授は「認知症は根本的な治療薬がないので予防が大切。診断前に投薬はできないが、サプリメントなら飲むことができる。今後は、発症後でも効果があるか調べたい」としている。