Mars&Jupiter

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ヨゼフ・マルティン・クラウスの交響曲ハ短調VB148「葬送交響曲」を聴く、そして希望が丘まで歩く

2013-06-16 12:21:48 | 古典~現代音楽スウェーデン編
昨日は二俣川から希望が丘の間を往復して歩きました。
今回とりあげるのは、1756年生まれのスウェーデンの作曲家で、
スウェーデンの宮廷で活躍したヨゼフ・マルティン・クラウスの作品で、
1792年に作曲された交響曲ハ短調VB148「葬送交響曲」である。
略歴は以前に触れたので省略します。
この作品は国王グスタフ3世のための葬送音楽として作曲されたようだ。
彼を任用した国王だっただけに悲しみも人一倍であっただろう。
今回聴いたCDはヴェルナー・エールハルト指揮、
コンチェルト・ケルンの演奏による。

第一楽章アンダンテ・マエストーソは、打楽器のリズムに乗り、
葬送の音楽が奏でられていき、最初の序奏で痛々しい感じが伝わってくる。
音楽はやがて明るくおだやかな旋律が奏でられていく。
「スウェーデンのモーツアルト」とよばれただけあってか、
優しさあふれる音楽が中間にあり、後半は再び葬送の沈鬱な音楽となる。
最後は静かにそしておだやかに終わる。
第二楽章ラルゲットは、悲しげな旋律が弦楽器によって示される。
その旋律を繰り返しながら終わる2分半ほどの短い楽章である。
第三楽章コラールは、オルガンが奏でるコラールの旋律を
弦楽器が支えていく1分ほどの短い楽章でおごそかな感じである。
第四楽章アダージョは、弦楽器により悲痛さを示す旋律が奏でられて始まる。
途中ホルンが入り歌うような旋律を奏で、後半フーガ風の展開もある。
最後再びティンパニがリズムを叩き、第一楽章の葬送の雰囲気に戻って静かに終わる。
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