Mars&Jupiter

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エドムンド・ラッブラの交響曲第1番作品44を聴く

2018-08-14 11:40:29 | 古典~現代音楽イギリス編
今回は、1901年イギリス生まれのラッブラが、
1935年から37年にかけて作曲した交響曲第1番作品44を聴きました。
今回聴いたCDはリチャード・ヒコックス指揮、
BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団の演奏による。
第一楽章アレグロ・モデラート・エ・テンペストーソは、
最初は荒々しくせわしい感じの旋律が、
弦楽器と金管楽器に奏でられて始まる。
対照的な歌うような旋律も弦楽器に現れるが、
その背後には冒頭の旋律が見え隠れしていく。
情熱的に盛り上がったあと、最後は静かに終わる。
第二楽章ペリゴール風(アレグロ・ブコリーコ・エ・ジョコーソ)は、
舞踏風の旋律が木管楽器によって奏でられて始まる。
ペリゴールとはCDの解説文によると18世紀後半の、
フランスの舞踏がもととなったもののようだ。
ブコリーコとは田園風にという意味であり、
牧歌的な雰囲気の部分もみられるが、
金管楽器も絡んでいくので粗野な感じもみられる。
その金管楽器の扱いが面白さを感じ、ホルストを感じさせる。
最後は盛り上がったところで力強く終わる。
第三楽章レントは、弦楽器を中心に行進曲風の旋律に始まり、
金管楽器や木管楽器がそれに絡んでいく。
金管楽器と打楽器により徐々に盛り上がりをみせる部分もあり、
一方で弦楽器と弦楽器によるコラール風の旋律も奏でられていき、
宗教的な素朴な雰囲気も感じさせるところもあり、
ゆったりとした行進の中で、ドラマティックな展開がみられる。
トランペットなど金管楽器が鳴り響くところは力強さを感じる。
穏やかな部分と盛り上がる部分を交互に繰り返しながら曲は進行し、
最後も金管楽器とティンパニ中心に徐々に盛り上がりを見せ、
盛り上がりをみせ、高揚したところで終わる。
なかなか聴きごたえのある作品である。
コメント
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