昨日は横浜から和田町まで歩きました。
途中聴いたのは、1854年生まれのヤナーチェクの作品で、
弦楽四重奏曲は個性あふれた彼の音楽の特徴を示していると思う。
弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」は、
1923年に作曲され、69歳になって完成させた作品というからすごい。
第1楽章アダージョ~コン・モートで聴かせるのは、
よく聴く弦楽四重奏曲とは違う異質な世界だ。
旋律・リズムともにユニークで、印象的である。
第2楽章コン・モートでは印象主義派風の音楽に
一部分では聴こえるところもあるが、
民謡風の旋律も使われており独特な音楽である。
第3楽章コン・モート~ヴィヴァーチェは、
流れるような軽快な音楽がいいのはもちろんだが、
刻々と変化していく音楽が予想できない感じである。
第4楽章コン・モート~アダージョは、
悲哀を帯びた主題は民謡風でもあり、
その主題をもとに展開されていくが、
展開の手法は彼独特のものであり、
ある時には情熱的な勢いの音楽になる。
曲は問いかけのような主題が解決されないかのように、
聴き手の予想から外れ、突然にして終わる。
弦楽四重奏曲第2番「ないしょの手紙」は、
1928年に作曲された晩年の作品である。
第1楽章アンダンテ~コン・モート~アレグロは、
彼女に初めて会った時の驚きや印象を音楽にしたようで、
出会った時の胸の高まりや美しい彼女の印象を
描写しているように時には激しさを持った音楽になる。
第2楽章アダージョ~ヴィヴァーチェは、
彼女と一緒に旅行した時の甘い想いを音楽化したようだ。
甘美で優しい主題がそれを物語っているが、
ここでもめまぐるしくテンポは変化していく。
変拍子による舞曲風の曲になったりし、
彼の感情が生き生きと描き出されている感じがする。
第3楽章モデラート~アダージョ~アレグロは、
彼女のイメージに似た幻影を描写しているようだ。
民謡風の旋律が印象的で、彼女の美しさ
中間部は激しさを持った音楽となり、緩急入り混じり、
微妙に変化する彼の感情を表現しているみたいだ。
第4楽章アレグロ~アンダンテ~アダージョは、
軽快で明るい民謡風な旋律から始まる。
彼女に対する強い憧れとその成就というのが、
この楽章の音楽に関係しているようだが、
幸せに満たされたような音楽は、
カミラとの恋の成就に関係しているのだろうか。
弦楽四重奏曲第2番のタイトルは、「ないしょの手紙」である。
これは、彼が恋に落ちた38歳年下のカミラに
あてた600通以上の手紙のことから由来しており、
この手紙のやりとりの中で表現される彼女への想いが、
恋に落ちた頃からの想いの成就までを音楽化した作品である。
60代の歳で人を恋するヤナーチェクは情熱的な人物で、
その恋する気持ちが作曲活動の原動力となっている。
弦楽器のトレモロ奏法が効果的に各楽章に使われており、
彼でなければ作り出すことができない弦楽器の魅力を
十分に引き出した傑作といっていいのだろう。
なお、今回とりあげた器楽曲・室内楽曲東欧編
に関するCD等の情報は、以下のアドレスに載せてあります。
http://www1.ocn.ne.jp/~bocchi07/chamber-music-cd-e-eu.html
を参考にしていただければ幸いです。
途中聴いたのは、1854年生まれのヤナーチェクの作品で、
弦楽四重奏曲は個性あふれた彼の音楽の特徴を示していると思う。
弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」は、
1923年に作曲され、69歳になって完成させた作品というからすごい。
第1楽章アダージョ~コン・モートで聴かせるのは、
よく聴く弦楽四重奏曲とは違う異質な世界だ。
旋律・リズムともにユニークで、印象的である。
第2楽章コン・モートでは印象主義派風の音楽に
一部分では聴こえるところもあるが、
民謡風の旋律も使われており独特な音楽である。
第3楽章コン・モート~ヴィヴァーチェは、
流れるような軽快な音楽がいいのはもちろんだが、
刻々と変化していく音楽が予想できない感じである。
第4楽章コン・モート~アダージョは、
悲哀を帯びた主題は民謡風でもあり、
その主題をもとに展開されていくが、
展開の手法は彼独特のものであり、
ある時には情熱的な勢いの音楽になる。
曲は問いかけのような主題が解決されないかのように、
聴き手の予想から外れ、突然にして終わる。
弦楽四重奏曲第2番「ないしょの手紙」は、
1928年に作曲された晩年の作品である。
第1楽章アンダンテ~コン・モート~アレグロは、
彼女に初めて会った時の驚きや印象を音楽にしたようで、
出会った時の胸の高まりや美しい彼女の印象を
描写しているように時には激しさを持った音楽になる。
第2楽章アダージョ~ヴィヴァーチェは、
彼女と一緒に旅行した時の甘い想いを音楽化したようだ。
甘美で優しい主題がそれを物語っているが、
ここでもめまぐるしくテンポは変化していく。
変拍子による舞曲風の曲になったりし、
彼の感情が生き生きと描き出されている感じがする。
第3楽章モデラート~アダージョ~アレグロは、
彼女のイメージに似た幻影を描写しているようだ。
民謡風の旋律が印象的で、彼女の美しさ
中間部は激しさを持った音楽となり、緩急入り混じり、
微妙に変化する彼の感情を表現しているみたいだ。
第4楽章アレグロ~アンダンテ~アダージョは、
軽快で明るい民謡風な旋律から始まる。
彼女に対する強い憧れとその成就というのが、
この楽章の音楽に関係しているようだが、
幸せに満たされたような音楽は、
カミラとの恋の成就に関係しているのだろうか。
弦楽四重奏曲第2番のタイトルは、「ないしょの手紙」である。
これは、彼が恋に落ちた38歳年下のカミラに
あてた600通以上の手紙のことから由来しており、
この手紙のやりとりの中で表現される彼女への想いが、
恋に落ちた頃からの想いの成就までを音楽化した作品である。
60代の歳で人を恋するヤナーチェクは情熱的な人物で、
その恋する気持ちが作曲活動の原動力となっている。
弦楽器のトレモロ奏法が効果的に各楽章に使われており、
彼でなければ作り出すことができない弦楽器の魅力を
十分に引き出した傑作といっていいのだろう。
なお、今回とりあげた器楽曲・室内楽曲東欧編
に関するCD等の情報は、以下のアドレスに載せてあります。
http://www1.ocn.ne.jp/~bocchi07/chamber-music-cd-e-eu.html
を参考にしていただければ幸いです。
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