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イーゴリ・ストラヴィンスキーの音楽劇「大洪水」を聴きながら、二俣川から緑園都市まで歩く

2012-08-28 12:23:07 | ストラヴィンスキーの作品
二俣川から緑園都市まで歩きました。
途中聴いたストラヴィンスキーの作品は、
1961年から1962年にかけて作曲された音楽劇「大洪水」である。
CBSテレビの委嘱を受け、テレビ放映用作品として作曲された。
旧約聖書のノアの箱舟と大洪水の物語や、
15世紀のイギリスのヨークとチェスターの奇跡劇をもとに、
ロバート・クラフトが台本を書いている。
この作品は1962年7月14日にCBSテレビで放映され、
1963年4月30日ハンブルクでクラフトの指揮で初演されている。
また、同年グラミー賞クラシック現代作品部門で受賞した作品である。
なお、ストラヴィンスキーとロバート・クラフトは、
1960年10月15日にヴェネツィアを訪れており、
洪水に見舞われていたこの地での体験が、
この作品を生み出すきっかけとなったようである。
演奏はローレンス・ハーヴェイのナレーション、
ノア役のセバスチャン・カボット、ノアの妻役のエリザ・ランチェスター、
神の役でバスのジョン・リアドンとロバート・オリヴァー、
ルシファー役でテノールのリチャード・ロビンソン、
呼ぶ人役(アナウンサー)のポール・トリップ、
グレッグ・スミス合唱指揮、ロバート・クラフト指揮、
コロンビア交響楽団および合唱団による。

前奏曲は、緊迫したような音楽で始まる。
合唱はラテン語によるテ・デウムを歌い、
「そして神は言った」という天地創造の部分に入り、
ナレーターは神が言ったとことの内容を語り、
神(2人のバス)による歌が続き、
次にナレーターが「そうしている間に天で反乱が起きた」と語る。
神は「私はなんじを光の使者、ルシファーと名付ける」と歌う。
そしてナレーターは「しかし、ルシファーはうぬぼれが強く、
野望に燃えていた」と語り、ルシファーの歌となる。
ルシファーは他の仲間より自分が優れていることを自慢するが、
天から落ちていき、ナレーターはもはやルシファーでないサタンが、
復讐の炎をくすぶらせていることを語り、サタンは神を裏切ることを語る。
「メロドラマ」の部分は、イヴに「友だちだよ」と語りかけるサタンから始まる。
ナレーターはヘビに誘惑されたイヴが禁断の果実を食べ、
その結果エデンの園から追放されたことを語る。
それから神は増えすぎて悪を行う人間を滅ぼすことを伝え、
善良なノアに対し、その難を逃れるため、箱舟を作るように言う。
ノアは最終的にはそのことを理解する。

「箱舟の建造」はオーケストラにより、箱舟の建造する様子が描写される。
「動物たちのカタログ」はノアと呼ぶ人の対話で、
呼ぶ人は動物たちの種類を読み上げていく。
「コメディー(喜劇)」はノアとその妻の対話で始まる。
そしてノアの息子たちが箱舟に入ってと頼み、
ノアの妻も箱舟の中に入る。
「大洪水」はオーケストラによる大洪水の音楽となる。
ここはその洪水の及ぼす恐怖感が描写される。
「虹による契約」は神によるノアへのことば、
ノアの息子に語りかける場面が続き、サタンの歌が入り、
ナレーションが神がノアとその息子たちに祝福を与えたことを語る。
最後は「サンクトゥス(聖なるかな)」が合唱により歌われて終わる。

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