Mars&Jupiter

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イーゴリ・ストラヴィンスキーのメロドラマ「ペルセフォーヌ」を聴く

2012-08-22 14:42:34 | ストラヴィンスキーの作品
一昨日、昨日とウォーキングを休みました。
今回とりあげるストラヴィンスキーの作品は、
1934年作曲されたメロドラマ「ペルセフォーヌ」である。
この作品は、1949年に改訂されている。
ペルセフォーヌは、ギリシア神話に出てくる女神である。
演奏はヴェラ・ゾリーナの語り(女神ペルセフォーヌ)、
ミシェル・モレーズのテノール(ユーモルプ、祭司)、
イサカ・カレッジ・コンサート合唱団、
テキサス少年合唱団、グレッグ・スミス・シンガーズ、
イーゴリ・ストラヴィンスキー指揮、コロンビア交響楽団による。
第1幕「誘拐されたペルセフォーヌ」はテノール独唱から始まる。
ここではペルセフォーネはデメーテルの娘であること。
そして、ホメロスがペルセフォーヌの誘拐という悲劇の話を書いていることを歌う。
やがてコーラスが入り、デメーテルの娘ペルセフォーヌのことを歌い、
ここにいることを懇願するように歌い、ペルセフォーヌの語りと絡んでいく。
それに続き、テノール独唱が入り曲は絡んでドラマティックに展開されていく。
ここでは冥界の王ハデスの后にしようと考えたゼウスが、
ハデスをそそのかし、花を摘むペルセフォーヌを誘拐させる。

第2場「地下界にいるペルセフォーヌ」は、
地下の冥界に連れ去られたペルセフォーネの話となる。
最初ペルセフォーヌは地下界の不幸な人々に連れ去られていることをいう。
ユーモルプは冥界の王ハデスがペルセフォーネを母から誘拐し、
大地からは春が失われたことを歌い、コーラスは眠り続けるペルセフォーネを歌う。
ペルセフォーネは目覚め、「何て奇妙な目覚め、私はどこにいるの」と言う。
コーラスはそのペルセフォーネに「汝は精霊の女王です」と答え、
ペルセフォーネとコーラスのやりとりが交互に続いていく。
そして「私を呼ぶのはだれ?」というと合唱は「冥界の神」と答える。
そのあとテノール独唱のユーモルプが、
あなたの運命は冥界の王の妃になることだと歌うが、彼女はそれを拒む。
その後オーケストラのみの間奏となり、
そのあとペルセフォーネとコーラスのやりとりが続き、
そしてユーモルプの独唱も絡んで、再びペルセフォーネの語りの部分となり、
木管楽器が絡みながら、コーラスも入り、そのまま次の幕に続く。
第3幕「帰還したペルセフォーヌ」は、オーケストラの前奏から始まる。
そのあとユーモルプが母のもとに戻ってきたペルセフォーヌのことを歌い、
大地に春が訪れたことをいい、コーラスは春を歌い、ペルセフォーヌを讃える。
そしてペルセフォーヌは母デメーテルに一年の一部は地下界で、
ハデスの后として過ごさなければいけないことを語る。
最後はテノール独唱とコーラスによって静かに終わる。

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