Mars&Jupiter

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ブラス・ガリンド・ディマスの組曲「セルバンテスへの賛歌」を聴きながら横浜から星川まで歩く

2010-05-18 06:33:11 | 古典~現代音楽ブラジル・メキシコ以外の中南米編
昨日は横浜から星川駅まで歩きました。
途中聴いた曲は1910年生まれのブラス・ガリンド・ディマスの作品。
サン・ガブリエルに生まれた彼は、教会のオルガンを演奏し、
地方のバンドでクラリネットを演奏するなどの経験を身につけていった。
1931年からはメキシコ国立音楽院でチャベスなどに師事した。
モンカーヨやコントレラス、アヤーラとメキシコの「四人組」を結成した。
1940年代にはコープランドに学び、メキシコ国立音楽院の教授に就任した。
組曲「セルバンテスへの賛歌」は、1947年に作曲された。
セルバンテスの生誕400年の際に作曲された作品である。
聴いたCDは、エンリケ・バティス指揮、
メキシコシティ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。

第1曲ガヴォット-ミュゼット-ガヴォットは、
素材は古典的でありながらも近代的な部分を見せている。
ミヨーやプーランクを思わせるような曲である。
ガヴォットに続き、行進曲風の軽快なミュゼットが続き、
再びガヴォットとなるが、不協和音が響き、金管楽器が活躍する。
第2曲サラバンドは、弦楽器中心に始まる穏やかな曲で、
チャベスの弦楽のためのサラバンドを思い出させる。
やがて金管楽器も加わり盛り上がりをみせていく。
弦楽器の動きが何となくショスタコーヴィッチを思わせるところもあり面白い。
最後にかけてオーボエが奏でる旋律は寂しさを感じさせ、
最後は弦楽器だけになり、消えるように静かに終わる。
第3曲ジーグは、軽快な感じで始まり、金管楽器の響きがいい。
弦楽器が途中対位法的な部分を少し見せながら、
それぞれの楽器が掛け合い、絡み合いながら最後華やかに終わる。

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