Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

イーゴリ・ストラヴィンスキーの交響曲変ホ長調作品1を聴く

2012-08-14 11:41:28 | ストラヴィンスキーの作品
昨日もウォーキングを休みました。
今回取り上げるストラヴィンスキーの作品は、
1906年から1907年にかけて作曲された交響曲変ホ長調作品1である。
1907年4月27日にサンクトペテルブルクにて初演された。
1913年に改訂されたこの作品は、彼の最初の管弦楽曲となっている。
初演が終わるとグラズノフがストラヴィンスキーのところに来て、
「とても良かったよ。とてもいい」と語ったことが、
彼自身の回想の中で述べられている。
今回聴いたCDはイーゴリ・ストラヴィンスキー指揮、
コロンビア交響楽団の演奏による。
第1楽章アレグロ・モデラートは、ソナタ形式で書かれている。
低弦より堂々とした主題が奏でられ、他の楽器がその主題を引き継いでいく。
ワグナーを思わせるようなロマンティックな主題をもとに展開部で展開され、
ボロディンやグラズノフの交響曲などを思わせるように最後堂々とした感じで終わる。

第2楽章スケルツォ:アレグレットは、フルートにより
流れるように軽快な旋律が奏でられ、他の楽器がそれを引き継いでいく。
その旋律は、ロシア民謡風であり、魅力に溢れている。
中間部なども美しい旋律や堂々とした旋律が奏でられるが、
これらの旋律もボロディンやグラズノフを思わせる。
冒頭の旋律が再び現れて、最後爽快な感じで終わる。
第3楽章ラルゴは、低弦にゆったりとした叙情的な旋律が現れ、
これを他の楽器が引き継いでいくが、チャイコフスキーを思わせる。
哀愁を帯びた徐々に盛り上がっていったあと、いったん静まり、
その後も叙情的な旋律をもとに盛り上がりと静寂な感じを繰り返し、
木管楽器は牧歌的な雰囲気を漂わせる。
最後も叙情的な旋律をもとに盛り上がりをみせ、そのあとは静まり、
木管楽器と弦楽器中心に幻想的な雰囲気の中で静かに終わる。
第4楽章アレグロ・モデラートは、金管楽器が鳴り響き、
祝典的な雰囲気の中で始まり、第一楽章の主題の変形した旋律と絡み、
もう一つは堂々とした旋律が低弦によって示される。
民謡風の旋律に溢れ、ロシア的であり、グラズノフ風でもある。
その旋律をもとに最後は盛り上がって、堂々とした感じで終わる。
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イーゴリ・ストラヴィンスキーの「イントロイトゥス~T.S.エリオットの追悼のために」を聴く

2012-08-13 17:25:12 | ストラヴィンスキーの作品
昨日までで、やっと仕事も一段落。
ゆっくり一日家で過ごすことができる日々がしばらく続きます。
そして昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるストラヴィンスキーの作品は、
1965年に作曲された「イントロイトゥス」である。
副題が「T.S.エリオットの追悼のために」となっている。
今回聴いたCDはグレッグ・スミス・シンガーズ、
ストラヴィンスキー指揮、コロンビア室内アンサンブルの演奏による。
鈍く始まる神秘的な音楽に、男声合唱が加わって始まる。
打楽器群と低弦による不気味な音楽とともに、
T.S.エリオットによる詩が歌われ、時に朗読され、
最後も不気味さを残しながら、終わる。
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イーゴリ・ストラヴィンスキーの「頌歌~クーセヴィツキーの思い出に」を聴く

2012-08-12 06:55:21 | ストラヴィンスキーの作品
パソコンが直ったかと思ったら、
今度はプリンターが壊れてしまった。
そこで急遽買いに行き、新しいものに交換。
一昨日・昨日とウォーキングを休みました。
今回取り上げるストラヴィンスキーの作品は、
1943年に作曲された「頌歌」である。
副題が「クーセヴィツキーの思い出に」となっている。
今回聴いたCDはイーゴリ・ストラヴィンスキー指揮、
クリーヴランド管弦楽団の演奏によるもの。
第1曲賛辞は、弦楽器のピチカートと木管楽器の音で始まり、
弦楽器が歌うように古典風の旋律を奏でていく。
やがてホルンや木管楽器が絡みあい、いったん弦楽器のみとなり、
再び木管楽器が絡んで、最後は穏やかに終わる。
第2曲牧歌は、金管楽器が軽快で荒々しい旋律を奏でて始まり、
弦楽器が躍動的な旋律を奏でていき、
木管楽器も加わり、牧歌的な旋律を奏でる。
それぞれの旋律が繰り返され、最後軽快に終わる。
第3曲墓碑銘は、木管楽器と打楽器で穏やかに始まる。
故人を哀悼し、その思い出を回想するかのような音楽である。
中間部弦楽器中心に奏される旋律に木管楽器が絡み、
弦楽器とフルートにより最後は静かに終わる。
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イーゴリ・ストラヴィンスキーのピアノ・ラグ・ミュージックを聴く

2012-08-09 11:34:33 | ストラヴィンスキーの作品
ここのところ忙しいこともあってブログを休んでいました。
やっと一段落着いたというところでしょうか。
デル・コンピュータInspiron2650のディスク容量がいよいよなくなり、
パソコンの処理能力も遅くなり、末期的な症状となったので、
ここは思い切ってバッファロー社のSDDを直販で買い、
SHD-NHPU2の64GBのものを買い、ディスクの中身をコピーし、
以前あった20GBのハードディスクを取り出し、換装したところ、
すばらしいくらいに立ち上がりの速度が短くなり、問題解決。
パソコンを新たに買う必要もなくなり、驚きました。
そんなこともやっていたこともあったので、いろいろ大変でした。
今回取り上げるストラヴィンスキーの作品は、
1919年に作曲されたピアノ・ラグ・ミュージックである。
今回聴いたCDはストラヴィンスキー自身のピアノ演奏によるもの。
3分ほどの短いこの曲は、ラグ風な部分を感じさせながらも、
そのリズミカルな部分はまさしくストラヴィンスキーらしい。
1934年の録音なので音質は確かに悪いのだが、
流れるように音楽は進行し、最後静まって突然終わる。
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イーゴリ・ストラヴィンスキーの4つの歌を聴く

2012-08-03 06:32:06 | ストラヴィンスキーの作品
ここのところ忙しいこともあってウォーキングを休んでいます。
今回取り上げるストラヴィンスキーの作品は、
1953年から1954年に作曲された4つの歌である。
今回聴いたCDはフィリス・ブリン=ジュルソンのソプラノ 、
ピエール・ブーレーズ指揮、アンサンブル・アンテルコンタンポランによる演奏。
第1曲「雄がもの歌」は、4つのロシアの歌の第1曲目にあたる。
「きつね」を思わせるような滑稽な感じの民謡風の歌で、
その歌に絡み合うギター、フルート、ハープの各楽器の動きがいい。
第2曲「異端派の歌」は、4つのロシアの歌の第4曲目にあたる。
宗教的な雰囲気を感じさせる歌と、それに絡み合う各楽器の動きが面白い。
第3曲「鵞鳥と白鳥の歌」は、軽快な伴奏と歌による短い歌である。
第4曲「チーリンボン」は、子どものための3つの話の中の第1曲目にあたる。
これも「きつね」を思わせるような楽しい感じの民謡風の歌である。
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