Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

エドワード・ジャーマンの交響曲第2番イ短調「ノリッチ」を聴く、そして片倉町から横浜まで歩く

2013-01-05 08:42:04 | 古典~現代音楽イギリス編
昨日は片倉町から横浜駅まで歩き、
その後緑園都市から二俣川まで歩きました。
再びイギリス編にもどっていくつかの作品を紹介したい。
今回とりあげるのは1862年生まれのジャーマンの作品。
交響曲第2番イ短調「ノリッチ(ノリッジ)」は1893年に作曲された。
タイトルの「ノリッチ(ノリッジ)」はイギリス東部ノーフォークの州都である。
この都市の祝祭委員会の委嘱を受けて作曲された作品のようだ。
アンドリュー・ペニー指揮、アイルランド国立交響楽団の演奏で聴いた。
第一楽章アンダンテ・マエストーソ-アレグロ・モルトは、
金管楽器と弦楽器・打楽器により重々しく始まる序奏に続き、
悲しげな主題が現れ、もう一つのやや明るい感じの主題が奏でられる。
二つの主題は展開部でそれぞれ変形されていくが、
ロマンティックな部分はエルガーを感じさせるところもある。
最後はティンパニが響く中、力強く終わる。

第二楽章アンダンテ・コン・モートは、低弦から重々しく始まる。
最初は弦楽器を中心に旋律が奏でられ、ホルンが絡み、
その後木管楽器も加わり、ロマンティックな音楽が展開される。
後半で金管楽器が加わりいったん盛り上がるが、
すぐに静まりクラリネットを弦楽器によるおだやかな音楽になる。
オーボエやホルン、フルートも加わり、牧歌的な雰囲気の中で終わる。
第三楽章アレグロ・スケルツァンドは、軽快で舞踏的な旋律が奏でられて始まる。
弦楽器と木管楽器により流れるような旋律が奏でられ、最後はかわいらしく終わる。
第四楽章アンダンテ・マルカート-アレグロ・モルトは、
悲しげな旋律が木管楽器によって奏でられ、それは弦楽器、
金管楽器にも引き継がれていき、もう一つ明るい旋律が現れる。
それぞれの主題は様々な楽器に受け継がれて展開され、
最後はティンパニが鳴り響く中、悲劇的な感じで終わる。
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ショルティのルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの交響曲第2番ニ長調作品36を聴く

2013-01-04 06:06:28 | ベートーヴェンの交響曲・管弦楽曲
昨日はウォーキングを休みました。
ベートーヴェンの交響曲特集は今回で終了したい。
今回とりあげるのは交響曲第2番ニ長調作品36。
1801年から1802年にかけて作曲されたこの作品を、
ゲオルグ・ショルティ指揮、シカゴ交響楽団の演奏で聴いた。
今回も曲の解説ではなく、CDを聴いた感想を述べたい。
第一楽章は力強い序奏で始まり、弦楽器と管楽器の絡み具合がいい。
提示部に入って奏でられる主題も躍動感があっていい。
ショルティらしいところだが、提示部はきちんと反復される。
今では珍しいことではないが、楽譜通りに提示部を反復することで、
当時(高校生の頃だが)話題となったのが、ショルティの交響曲全集である。
展開部に入ってからも推進力のある演奏は変わらないし、
とにかくショルティ盤は1974年の録音であり録音が秀逸で、
各楽器の動きがよくかわるし、バランスもよく、
再現部を経てコーダの最後まで一気に聴かせてくれる。
第二楽章は、前楽章とは対照的にゆったりとした弦楽器の演奏で始まるが、
これに木管楽器が加わり、牧歌的な雰囲気を漂わせるところがいい。
弦楽器と木管楽器が掛け合う部分などドラマティックにみせていき、
おだやかな部分との対比も際立っていて印象的である。
第三楽章は力強いスケルツォ楽章であり、ショルティらしさがある。
中間部のトリオもファゴットなど木管楽器の活躍がいい。
第四楽章のフィナーレ楽章も軽快で流れるような音楽の運び方がいい。
力強く弦楽器によって奏される主題とそれに絡んでいく木管楽器の音がいい。
コーダの盛り上げ方もよく、最後力強く堂々とした感じで終わる。
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サッカーニのルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの交響曲第7番イ長調作品92を聴く

2013-01-03 06:38:41 | ベートーヴェンの交響曲・管弦楽曲
昨日は二俣川から緑園都市まで歩きました。
途中聴いたのは交響曲第7番イ長調作品92。
1811年から1812年にかけて作曲されたこの作品を、
リコ・サッカーニ指揮による1999年10月19日のライヴ盤で、
ブタペスト・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で聴いた。
今回も曲の解説ではなく、CDを聴いた感想を述べたい。
第一楽章の序奏が始まる冒頭で、指揮者の息の音が入っている。
指揮者が気合を入れている感じで、力強い始まり方である。
提示部に入っても演奏に力が漲っており、提示部の反復はなく、
展開部に入る中、指揮者の歌う声も時々聞こえてくる。
弦楽器の音で聴きなれない部分が時々浮かんでくるが、
この辺のバランスはどうなのか気になるものである。
最後は金管楽器の音とともに力強く終わる。
第二楽章は、比較的速いテンポで主題が奏でられていく。
淡々と進めているようでいて、力がこもっているところもある。
各楽器が歌うように旋律が奏でていくような印象である。
第三楽章は軽快で、荒々しさの部分がある楽章である。
ここでも盛り上がる部分など指揮者の息遣いが聞こえてくる。
第四楽章も指揮者の意気込みが冒頭からの息の音からもわかる。
力のみなぎった演奏で、あっという間に聴かせてくれる。
この楽章は弦楽器同士の旋律のやりとりが聴き所だが、
そこもよく聴かせてくれているとは思う。
先日のシューリヒトやノリントンとは対照的な演奏であるが、
まあ、こういう熱血的な演奏も時にはいいのかなという感じである。
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シューリヒトのルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの交響曲第3番変ホ長調「英雄」作品55を聴く

2013-01-02 11:53:34 | ベートーヴェンの交響曲・管弦楽曲
今年はどんな年にしたいかと聞かれるとしたら、
少しでも本が読めるような時間を作りたいと答えるだろう。
昨年購入したカルテンシュタドラーの本もまだ読んでいるわけではない。
何とか時間を作って本を読んで行きたいものである。
昨日はウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは交響曲第3番変ホ長調「英雄」作品55。
1803年から1804年にかけて作曲されたこの作品を
カール・シューリヒト指揮、フランス国立管弦楽団の演奏で聴いた。
シューリヒトの交響曲第3番にはいろいろあり、
ウィーン・フィルやベルリン・フィルを指揮したものや、
シュトゥットガルト放送交響楽団を指揮したものなどいろいろあるが、
今回は1963年5月14日に録音されたライヴ録音をとりあげたい。
それはEMIのスタジオ録音のものとは違い、ステレオ録音である。
しかし、音質はライヴ録音なので当然よいものではないが、
そのうち聴きやすい方のCDで聴いてみた。
今回も曲の解説ではなく、CDを聴いた感想を述べたい。

第一楽章は、比較的軽快なテンポで始まる。
提示部での主題はあっさりとした感じで、自然な流れである。
提示部は反復せず展開部に入り、主題は変形されていく。
しかし、ドラマティックな展開も情熱的になりすぎず抑制されている。
再現部に入ってからもその演奏のスタイルは変わらない。
均整のとれた演奏で、最後も力強く堂々と終わる。
第二楽章も比較的速い演奏で、あっさりした感じであるが、
ドラマティックな展開の盛り上がっていくところはいい。
第三楽章のスケルツォはややゆっくりめであるが力強い演奏である。
中間部のトリオは速いテンポで即興的なホルンの吹奏がいい。
第四楽章も自然な感じの流れるテンポで進んでいく。
コーダ以降の堂々とした感じの迫力ある演奏が特に印象的である。
シューリヒトのベートーヴェンの交響曲が、
ステレオ録音で残されているだけでもいいのだが、
演奏もなかなかよく、貴重な録音であることは確かだ。
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ノリントンのルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの交響曲第9番ニ短調「合唱」作品125を聴く

2013-01-01 10:05:43 | ベートーヴェンの交響曲・管弦楽曲
昨日は二俣川から三ツ境まで歩きました。
途中聴いたのは交響曲第9番ニ短調「合唱」作品125。
1824年に作曲されたこの作品をカミラ・ニルントのソプラノ、
イリス・フェルミリオンのアルト、ヤノス・カウフマンのテノール、
フランツ=ヨゼフ・ゼリークのバス、
ゲヒンガー・カントライ・シュトゥットガルト、
サー・ロジャー・ノリントン指揮、
シュトゥットガルト放送交響楽団の演奏で聴いた。
今回も曲の解説ではなく、CDを聴いた感想を述べたい。
第一楽章は、深遠な感じの始まり方ではなく、
速いテンポとともに弦楽器はヴィヴラートをかけない演奏で、
各楽器によって作られるリズムが浮き出す感じが印象的である。
あっさりとしている演奏といえばそうであるし、
だからこそ斬新で新鮮な感じもするのがこの演奏の特徴だろう。
第二楽章も前楽章と同様で、リズム感が際立つ演奏である。
ダイナミックな音量の変化を楽しむというよりは、
その作品の構造や各楽器の動きに注目して楽しめる感じである。

第三楽章のテンポも速く、味わいという点では物足りない。
しかし、こうゆうものだと割り切れば気になるものではないのだろう。
第四楽章の冒頭の部分は、独唱が入るまでの管弦楽のみの演奏が、
あまりにも速くあっさりしているところが面食らうところかもしれない。
独唱もそれまでのテンポの速さに影響されてか、あっさとした歌い方である。
合唱が入って盛り上がっていくが、最後まで軽快に進行し、
コーダ以降最後まで一気に聴かせるところがいい。
家に帰ってから、テレビをつけてNHKを観ると、
偶然の一致ではあったが、ノリントン指揮NHK交響楽団の演奏で、
交響曲第9番ニ短調「合唱」の第四楽章が放映されていた。
改めてノリントンが指揮をするところを観ることができた。
基本的に表現は同じで、ノリントンの意図に、
N響が応えているところがとても興味深かった。
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