温泉クンの旅日記

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熱海、起雲閣(3)

2018-04-15 | ぶらり・フォト・エッセイ
  <熱海、起雲閣(3)>

 金剛(こんごう)の間では、暖炉の上にハート・ダイヤ・クラブ・スペード、草花を象った模様が珍しい螺鈿細工が、柱など随所に名栗仕上げや面取りの加工が施されている。



 建具金物の細工は建築当時のものである。



 金剛に併設されたローマ風浴室のステンドグラスの窓やテラコッタ製の湯出口は建築当時のものだそうだ。



 三代目持主となった政治家でもあり金沢湯涌温泉のホテル経営者でもあった桜井兵五郎が、湯涌温泉のホテルを進駐軍に接収されたため、熱海で起雲閣を旅館として開業した。
 玉渓から金剛までいく途中に、坪内逍遥や尾崎紅葉ら起雲閣ゆかりの文豪たちが宿泊した部屋が三つほど展示されている棟があった。



 どれも居心地の良さそうな、宿賃も良さそうな部屋である。でも、わたしは離れの孔雀の間がいいなあ・・・やっぱし。



 どの部屋からも、広くとられた窓から緑豊かな中庭が望める。



 桜井が建てた「音楽サロン」の棟は当時宴会場だったそうである。



 企画展示室では榎本孝明の水彩画展が開催されていた。なんか、この水彩画展どっかでも観たことがあるなあ・・・。くそっ、思いだせない。悔しい!





 ギャラリーの隣は旧大浴場だった「染殿の湯」。起雲閣の敷地内にある泉源地付近を「染殿」と称したということだ。

 中庭を囲むように建てられた建物群を、清潔に保たれた廊下が結びグルリと一周できるようになっている。





「起雲閣」の名前は旅館時代に名づけられた。平成十一年旅館は廃業され競売物件となったが平成十二年(2000年)熱海市が取得し一般公開して現在に至っている。

 この「起雲閣」だがかなりな人気観光スポットであるようだ。わたしが帰るちょっと前には外国人観光客が大挙して押し寄せていた。
 軽い時間潰し・・・くらいの軽い気持ちで訪れたのだが、なんとなんとあのMOA美術館と同じくらい、たいへん結構で有意義な時間を過ごすことができた。




  →「熱海、起雲閣(1)」の記事はこちら
  →「熱海、起雲閣(2)」の記事はこちら
  →「MOA美術館(1)」の記事はこちら
  →「MOA美術館(2)」の記事はこちら
  →「MOA美術館(3)」の記事はこちら
  →「MOA美術館(4)」の記事はこちら


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