温泉クンの旅日記

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大井町、町のお蕎麦屋さん

2014-11-05 | 食べある記
  <大井町、町のお蕎麦屋さん>

 午後に半休をとって大井町界隈を歩く。
 
(あったぞ・・・いかにも町の蕎麦屋さんだ・・・)



 昼飯を蕎麦にしようと決めて当てもなくぶらぶらしていたのだ。
 暖簾をくぐって店内に入る。四人掛けテーブル席が五つばかりの小体な店だ。繁盛しているようで、ひとつだけ空いていたテーブル席に座る。



 壁のメニューをみて良心的な下町値段をみて安心するが、昼メシの失敗続きの経験からちょいと悩み、無難なかけそばを頼む。蕎麦前も欲しいところだが灰皿が置いてないのでやめておく。ただ、煙草は昼休みの時間帯は禁煙だが、夜はだいじょうぶなようだ。



 かけそばが運ばれてきた。
 蕎麦もつゆも満足できる味でバランスがとれていて、ひさしぶりにほっとする。

 そして、翌週の夕方に再訪した。
「きざみとろろと、そば湯割りをください」





 テーブル席に座ると、前回に検分済みの壁のおつまみメニューをじっとみて注文する。他には一卓だけ煙草を吸わない客がいた。



 サラリーマンの一日にとって昼休みは大事な息抜きの時間である。そして昼メシもできれば安くて旨いほうがよろしい。
 不味くて高い昼メシは、それなりに薄いストレスの膜というか薄紙となる。すくなくてもわたしはそうだ。勤務しているオフィスが八月に深川から品川に移転して以来、そのストレスも二ヶ月の間に度重なってちょいとした古新聞の束くらいに溜まってしまった。

 勤務地では旅先のように嗅覚とか店構えで食べ物屋を吟味するとかはできない。
 たとえば蕎麦屋の場合、往復の時間と食べる時間に制限がある。限られた範囲には三軒の蕎麦屋があるのだが、いずれも蕎麦とつゆの味がバランス悪く帯に短し襷に長しなのに、代金だけは「山の手値段」なのである。

 そんなときにこのお蕎麦さんを発見したのであった。
 客が途切れたので灰皿をもらい、芋焼酎の水割りに切り替えた。ついでに、もろきゅうとちくわの磯辺揚げを追加する。



 客は次々と入るが煙草を吸う客がまるでいない。今日、店に入るときに店の脇に出前用のバイクを見かけた。夫婦二人きりで切り盛りして出前までやっているのだ。長っ尻も嫌われる。なんとなくシメのメニューをそろそろ考えておこう。



 蕎麦、うどん、きしめん、ラーメン、冷むぎ、とこの店の麺類は多いが、きしめんと冷むぎ以外はすべて自家製と聞いてびっくり仰天した。ラーメンの麺もとはずいぶんと器用な店主である。
 ならば・・・掟破りのようだが胸を張って自家製のラーメンにするか。
「すいません、水割りのお代わりと、ちからラーメンをください」



 久しぶりに出逢ったちからラーメン、スープも麺も大好きな餅もたっぷりと堪能しました。



  →「強記の蕎麦屋」の記事はこちら


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