<熊本、菊池渓谷を歩く(2)>
人は、自身が好むと好まざるにかかわらず、あたかも義務のように変化を求められる。
だからこそ、悠久不変の如く、いつまでも変らない自然の景観に魅かれるのだろう。
これが天狗滝なのだろう。まっ、滝が素晴らしければ名称はどうでもいいか。
この日、渓谷のあちこちに無数のカメラマンがいた。
眺望のいいベストな位置を求め、滑りやすくて危ないとしか思えない巨岩に三脚を据え付けて撮影していた。まるでポスターかカレンダーでも撮るような、望遠のカメラは解像力の高い本格的なプロ用の一眼レフばかりだ。
わたしはといえば、彼らの立派な三脚にも満たない値段の、シャツの胸ポケットに入る、絞りもシャッタースピードも制御できない名刺サイズのポケットカメラである。カメラマンを映りこまないようなアングルを選ぶだけでも苦労する。
この天狗滝・竜ヶ渕の辺りで帰る手もある。
渓谷散策のお勧めには、往復一キロで三十分の<癒しコース>と、往復二キロ約一時間の<マイナスイオン満喫コース>がある。健脚なら一時間コースを、杖をつかうなど脚に多少でも不安があるなら三十分コースを選択できるわけだ。
(せっかくだ、『広河原』というところまで・・・行ってみるか)
最近、鎌倉の源氏山を上ったばかりなので、脚には少しばかり自信があるのだ。
四十三万滝だ。
由来には、
「周辺に林立する老木と雄大な渓谷は見事な調和を呈し、落下する清流は岩に砕け飛瀑して藍色の渕をつくり、自然の極地美を映じている。(略)古老の話によれば一日の平均流水量が四十三万石(約7.8トン)位と変わらないことからそのように呼ばれていたともいう。」
(ここ、ここ。来たことあるぞ!)
途中、随所の景観にもなんとなく見覚えがあったが、開放的な「広河原」に出た瞬間、間違いなくここに来た記憶が甦った。
比較的歩きやすい河原なので、子どもを含めたくさんの観光客が思い思いに楽しんでいる。
ここまでなんとか人がなるべく映りこまないアングルで画像が撮れたが、ここは無理だった。
天の邪鬼なので、復路とされている九州自然歩道を使わずに来たときと同じ遊歩道で帰る。
「こんにちは!」
道を譲るわたしに元気な声がかかり、慣れないわたしはその都度丁寧に返礼を返す。
家族連れ、中高年グループ、赤ん坊連れの女性、脚が悪いひと、カップル、いろいろな人達とすれ違う。
ここ菊池渓谷が幅広い層に人気があるというのが、景観の再会に大満足したいまのわたしにはよくわかる。
→「熊本、菊池渓谷を歩く(1)」の記事はこちら
人は、自身が好むと好まざるにかかわらず、あたかも義務のように変化を求められる。
だからこそ、悠久不変の如く、いつまでも変らない自然の景観に魅かれるのだろう。
これが天狗滝なのだろう。まっ、滝が素晴らしければ名称はどうでもいいか。
この日、渓谷のあちこちに無数のカメラマンがいた。
眺望のいいベストな位置を求め、滑りやすくて危ないとしか思えない巨岩に三脚を据え付けて撮影していた。まるでポスターかカレンダーでも撮るような、望遠のカメラは解像力の高い本格的なプロ用の一眼レフばかりだ。
わたしはといえば、彼らの立派な三脚にも満たない値段の、シャツの胸ポケットに入る、絞りもシャッタースピードも制御できない名刺サイズのポケットカメラである。カメラマンを映りこまないようなアングルを選ぶだけでも苦労する。
この天狗滝・竜ヶ渕の辺りで帰る手もある。
渓谷散策のお勧めには、往復一キロで三十分の<癒しコース>と、往復二キロ約一時間の<マイナスイオン満喫コース>がある。健脚なら一時間コースを、杖をつかうなど脚に多少でも不安があるなら三十分コースを選択できるわけだ。
(せっかくだ、『広河原』というところまで・・・行ってみるか)
最近、鎌倉の源氏山を上ったばかりなので、脚には少しばかり自信があるのだ。
四十三万滝だ。
由来には、
「周辺に林立する老木と雄大な渓谷は見事な調和を呈し、落下する清流は岩に砕け飛瀑して藍色の渕をつくり、自然の極地美を映じている。(略)古老の話によれば一日の平均流水量が四十三万石(約7.8トン)位と変わらないことからそのように呼ばれていたともいう。」
(ここ、ここ。来たことあるぞ!)
途中、随所の景観にもなんとなく見覚えがあったが、開放的な「広河原」に出た瞬間、間違いなくここに来た記憶が甦った。
比較的歩きやすい河原なので、子どもを含めたくさんの観光客が思い思いに楽しんでいる。
ここまでなんとか人がなるべく映りこまないアングルで画像が撮れたが、ここは無理だった。
天の邪鬼なので、復路とされている九州自然歩道を使わずに来たときと同じ遊歩道で帰る。
「こんにちは!」
道を譲るわたしに元気な声がかかり、慣れないわたしはその都度丁寧に返礼を返す。
家族連れ、中高年グループ、赤ん坊連れの女性、脚が悪いひと、カップル、いろいろな人達とすれ違う。
ここ菊池渓谷が幅広い層に人気があるというのが、景観の再会に大満足したいまのわたしにはよくわかる。
→「熊本、菊池渓谷を歩く(1)」の記事はこちら
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