温泉クンの旅日記

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鷲子山上神社(1) 栃木・茨城 両県境

2020-04-19 | ぶらり・フォト・エッセイ
  <鷲子山上神社(1) 栃木・茨城 両県境>

 淡いピンクの桜と真っ黄っ黄の菜の花の繚乱を横目でチラリと愛でながら坂道をのぼっていく。茨城側からの路は、復路に決められている栃木側の路よりは比較的広いので走りやすい。

 

 目指しているのは、栃木と茨城をまたぐ標高四百七十メートルの鷲子山の山上にある「福と幸運のパワースポット」として知られる神社だ。
 ところで山名の<鷲子山>だが「わしこやま」でも「わしこさん」でもなく、「とりのこさん」と読む。むむぅ、乱読ゆえ漢字に滅法強いと自負するわたしにもコイツは読めなかったぜよ。地名はとにかく一筋縄とはいかぬ。難しい。しかもコイツが読めないと神社名も読めぬときたもんだ。
 前に訪ねた黒羽の雲厳寺からもそう遠くない。距離で約二十七キロ、車で三、四十分くらいである。
 神社の傍には小さめな駐車場がいくつかあるが、一番近いところに運よく車を停められた。

 

「鷲子山上神社」である。

 

 大鳥居前に県境の標示があるように、参道や本殿も中心を県境が貫いている。
 江戸時代にはここら一帯が水戸領だったのが、廃藩置県で県境ができたのである。境内には、両県それぞれの社務所がある。
 読みが難しい神社名で、栃木県側が「とりのこさんしょうじんじゃ」、茨城県側からは「とりのこさんじょうじんじゃ」と読むのが正式といわれる。

 

 

 文化財の楼門「安養閣」前の手水舎の横にある「水掛け不苦労(ふくろう)」。フクロウの石像に水を二回掛け、つまり苦労を流し去って、次に石像を良く撫ぜて幸福を願う。
 
 そういえば駐車場を出てすぐにフクロウの石像をみつけて、この時点ではふくろう系の予備知識がゼロだったわたしは「ハテなんだべ?」と首を傾げたのだった。

 
 
 鷲子山上神社は 「フクロウの神社」の別名を持つ。
 大蔵坊宝珠上人が諸国遍歴中に立ち寄った阿波国から勧請したという祭神が「天日鷲命(アメノヒワシノミコト)」といわれる鳥の神様であることから「不苦労」、「福老」、「福来朗」に通じるフクロウが神の使いとして崇拝されてきた。

 

 楼門を潜ると目の前の山上神社への階段が九十六段、通称ふくろうの石段である。
 参拝して帰る、つまり往復すると「2 X 96=フクロウ(不苦労)」となって幸福のパワーを授かるという。

 

 参拝をすませると、石段を使わずに本殿裏の路を降りていく。

 

 

 拝観すると幸福がいただけるという大小様々なフクロウの像は境内や福ふくろうロードに約百二十像も設置されている。

 

 

 福ふくろうロードだが、初夏はあじさいロードに、冬は寒椿ロードになるそうだ。


  ― 続く ―


   →「栃木・黒羽 雲厳寺」の記事はこちら
   →「栃木・黒羽、芭蕉公園」の記事はこちら

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