温泉クンの旅日記

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佐倉で博多うどん

2016-07-13 | 食べある記
  <佐倉で博多うどん>

(えっ、ウエストって、まさかあの博多のウエストか・・・)
 素泊まりで泊まった佐倉駅前のビジネスホテルのフロントでもらった近辺のレストランマップのひとつに「ウエスト うどん そば」と書かれた店があったのである。



 よし、行ってみよう。
 正面にまわると、どうも九州のあの「ウエスト」らしい。千葉の初めてきた街で九州の知人にばったり出会ったような心境である。


 
 入ると、右手が喫煙席で広い左手が禁煙席である。喫煙席が満席だったので禁煙席で待機することにした。
 メニューをみるとさすがに関東の客にメチャ媚びているようで、うどんは通常通りだが、関東で売れ筋の蕎麦は無料で三玉(三人前)まで増量するという破格・捨て身の作戦に打ってでている。
 焼酎水割り、しし唐、うずら玉子の串揚げでゆっくり待機する。





(それにしても、疲れた。今日は忙しかったなあ・・・)
 匝瑳(そうさ)の猫美術館から佐倉の「武家屋敷」に向かったのだ。



「ガイドは必要でしょうか?」
 二百十円という真に安い入館料を払うと、受付の女性が訊いた。
「は?」
「ボランティアのガイドをお付けしましょうか」
 ボランティアガイドといえば四国の栗林公園、群馬の富岡製糸場でお願いしたことがあるがどちらも素晴らしかったとの印象が残っている。
「では、お願いします」

 旧河原家住宅、旧但馬家住宅、旧武居家住宅の三軒をゆっくり案内してくれた。



 ボランティアのガイドさんは、もと教育関係のかたとお見受けした品のあるお爺さんで、説明もじつに丁寧だった。
 屋敷は身分(石高)によってそれぞれ、建て坪、門、玄関、長押、畳などが違う。



 玄関式台の畳の数が違ったり、へりがあったりなかったり、壁が漆喰だったり土壁だったりすると違いを細かく説明されて、なるほどと納得する。
 ただ身分にかかわらず、いずれも裏庭にはお茶の木や、野菜などを自給自足するようになっていたのが面白かった。



 屋敷は個人の所有でなく、身分(石高)が変われば屋敷も変わるそうだ。
 武家屋敷を出て、風車を見にいったが引き立ててくれる花がないのでちょいと寂しかった。



 早めにスタートした客が引き上げて、喫煙席に移る。
「紅しょうがの玉子焼き」というのを注文して、今日は帰る心配がないので日本酒に切り替えた。



 思った通りの味で、酒に合う。紅生姜を使った料理はハズレが少なく安価で懐にもやさしい。

「ウエスト」だから、やっぱり最後は博多うどんで締めよう。
 半玉うどんの山かけを頼んだら、注文が珍しいのだろうか厨房で何度も聞きなおしているのがおかしかった。
 蕎麦三人前(三玉)が無料で増量できる店で、関東では人気の薄い博多うどん、それも「半玉」の注文だから無理はないか。




  →「ウエストのうどん」の記事はこちら
  →「栗林公園(1)」の記事はこちら
  →「もうすぐ世界遺産 富岡製糸場」の記事はこちら
  →「匝瑳、猫の美術館(1)」の記事はこちら


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