・・・年賀状に「新年おめでとう」と書きます。
・・・しかし、なぜおめでたいのかは私は、正月だからか、くらいにしか考えていなかった。
・・・新聞に紹介してあった明治維新の元勲に影響を与えた、江戸末期の学者、吉田松陰の手紙に、このことが書いてあるので紹介します。
・・・「めでたい」という言葉のめは目玉の目ではない。
木の芽、草の芽のことである。
木草の芽は冬至から1日1日、陽気を生じるに従って萌え出る。
この陽気はものを育てる「気」で、人の慈悲、仁愛の心に同じ。
天地にも人間にも好ましい「気」である。
つまり陽気が生じて、草も木も「芽」が出たいと思うのが、おめでたいということ。
人間の場合は新年で汚い心を洗い流し、人間の本心である優しい気持ちに戻ること。
それが「新年おめでとう」の意味です。
と書いてありました。
・・・新年に、挨拶して、この意味を知って、一年の最初に、優しい気持ちに戻りたいものです。