・・・日本経済は何故だめになってきたんだろう、 原因はきっと幾つもあって、それらが複合的に聞いているのだとは思うが。
・・・原因の一つは、今の社会を支えている、我々の子ども世代(第二団塊世代)の力不足な生産と身丈以上の消費とのアンバランスにあるように思う。
私自身と私の子供を比較してみて見ると、一番の違いは小さい頃の育った環境が違うということです。
われわれ団塊の世代と言われる人間が育ったのは、現在の新興国と言われる国と同じような貧しい環境の中で、我慢と工夫を強いられてきました。
ところが、第二団塊世代は生まれたときから、車、テレビなどに囲まれ、我慢しないで欲しいものが手に入り、工夫をしなくても豊かな生活できるという環境に育ってきました。
・・・我慢を克服するための精神の鍛錬するとか、ものがなくても、暮らしていく工夫する世代が戦後の日本の社会を発展させてきたように思います。
自分自身の鍛錬と工夫なしで、たくましい人間になることは不可能です。
・・・しからば、これからの日本はどうすればよいか。
ここからは私の提案ですが「老人に甘く、若い人に厳しい社会にしていく」、このこともひとつの方策でないでしょうか。
われわれの世代は若いときは、日本が貧しく社会全体が厳しかった、しかし、今は日本全体が、物質的には豊かな社会になっている。
問題は今まで、我慢と工夫をしてきた老人はともかく、未だ何も頑張っていない、若い人までが豊かさを享受する事に、間違いがあるような気がする。
このままでは、日本社会が限りなく豊かさを求めてエスカレートしていき、消費と生産がバランスが取れなくなり、破滅することは目に見えている。
だから、「老人に甘く、若い人に厳しい社会にしていく」ことによって、若い人の生産を強化し消費を抑えて、余力で老人の生活を支えるバランスのとれた豊かさレベルの社会になっていくのではと思う。
・・・しかしながら、具体的方策は若人への厳しさと老人の豊かさが、ひとつ家庭に共存するには、社会はどんな仕組みになるのか、今は思いつかないが。