・・・何ヶ月に一度か当家の奥さんに包丁研ぎを頼まれる。
・・・二十年くらい前までは「包丁とぎ」の方法を知らなくて、むやみに砥石で包丁を研いでいた。 砥石に包丁を当てて研ぐだけでは、研いでも切れる時と切れない時がありました。
・・・研いでも切れない理由を調べるために、包丁の刃を拡大して見れるルーペで、切れる時と切れない時の包丁の刃先を調べて、切れない時の理由が判りました。
・・・切れる時は刃の先が研げていて、切れない時は刃先より奥の部分を研いでいて、肝心の刃先が研げていないことが判りました。
それを知ってから、包丁の刃は、団時間で、しかも良く切れるように研ぐことが出来るようになりました。
・・・切れる刃先を確実に研ぐ方法は、包丁を砥石の面と三十度位角度を持たせて五回くらい刃先と反対方向に研ぐ。
…刃先が研げていると刃先と反対側に刃の返りが出ていて、指の先を当てると刃先の研ぎによる返りが引っかかって感じられる。
この返りがない場合は包丁の刃先が研げてない証拠なので、刃先全長に返りが出来るまで包丁の刃先を砥石と刃を面で三十度傾けて一方向に五回程度続けて研ぐ。
その時、刃先がグラグラとしないようにしっかりと両手で支えて研ぐ。(写真はカメラを持つ都合上、片手で包丁を持っている。)
・・・その研ぎのあと、研いだ面と逆面で返りを仕上げ砥石で数回研ぐと返りが取れて、刃先が研げて「包丁の研ぎ」の仕上がりです。
・・・研ぎ終わると、驚くほど良く切れるようになりますよ。