小樽のパパの子育て日記

日々のできごとを徒然なるままに2006年から書いて19年目になりました。
ヤプログから2019年9月に引越し。

能力は各人に偶然に配分されもの

2018-08-10 04:12:16 | インポート
自分自身を使い切って社会に貢献する。
それが生きるということなのだ。

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政治哲学者のロールズは、基本的には能力主義を前提としながらも、能力は各人に偶然に配分されものだから、それは自分のものではなくて「社会の共有財産」だと考えた。
力のある者の稼ぎ出した富を社会的弱者のために使い、力のある者は力のない者を助ける社会、力のある者はたくさん働けることに感謝し、力のない者は力のある者に感謝する社会を理想の社会と考えた。

自分の能力とは、神様によって偶然に配分された運なのか、それとも自分の努力によって積み上げてきたものなのか。
これは完全に分けることはできない。
なぜならば、努力ができるのも運のうちだから。

一つには、努力ができるという生得的な資質があったということ。
小学校の低学年で同程度の知能があったとしても、努力ができる人(努力が苦にならない人)と努力ができない人(努力が嫌いな人)は分かれてしまう。
そういう性格に生まれついたというしかない。

もう一つは、努力ができる後天的な環境で育ったということ。
勉強をしたくても勉強できない環境で育った人と、勉強したければいくらでも勉強できる環境で育った人がいる。
極端な例を挙げれば、難民は前者に属し、現代の日本人のほとんどは後者に属する。



座右の寓話より