先週は、息子がインフルエンザA型でダウン、続けて家内もインフルエンザA型でダウン。そして祖父に、祖母に・・、罹患していないのは小生のみ。先週は小生は帰宅後は息子の面倒にかかり切り・・、うつったかも 昨日現在は熱はないもののどうも体がだるい
なにしろ正月早々に小生が罹患したインフルエンザはB型ゆえA型になる可能性あり・・。介護や身の回りの仕事によって先週から骨董の整理、ブログの原稿作成はままならず、土日で頑張ったのがまずかったかも。
本日投稿している橋本雅邦の作品については、全般に見極めは非常に難しいし、図録に掲載されているような作品でないとなかなか市場では真作と認められないようです。図録に掲載されていた屏風の作品を思文閣に仲介した時には最初の査定が40万、図録掲載を認めると400万の買取となりました
なにはともあれ、もっとも贋作の多い画家の一人といっても過言ではないし、当時の指導的な立場の画家ゆえ模倣作もかなり多い。子息の橋本秀邦、数は少ないですが橋本永邦の鑑定にも贋作やあてのならないものも多いようです。師とした川合玉堂の鑑定が意外に信頼性がありますが、こちらは鑑定そのものに贋作があります。なにはともあれ、己の鑑識眼が頼りですが、本日の作品は現在の当方の知力の中では真作と認める作品です。
柳鷺 橋本雅邦筆 その17
紙本水墨扇面軸装 軸先象牙 川合玉堂鑑定箱
全体サイズ:横623*縦1272 下紙サイズ:横515*縦350 画サイズ:横464*縦205
橋本雅邦の作品といえどもこのような小作品ですと、現在市場では数万円で取引されているのが実態です。たとえ本物でもです。目くじらをたてるほどの作品ではなくなりましたね。
作品そのものは実に品が良く、筆致もうまいものです。
以前はこのような作品は珍重されたのでしょう。
箱書きは下記の写真のとおりです。
川合玉堂の鑑定も間違いがなく、橋本雅邦の晩年の作と推定しています。
上記の作品を真作の可能性があると判断したのは、下記の作品を売却した経験によります。下記の作品は鑑定の上、思文閣にて買い取って頂きました。
旭鶴 橋本雅邦筆
絹本水墨淡彩共箱入川合玉堂鑑定書付
画サイズ:横160*縦273
昭和2年8月の川合玉堂鑑定書があり、思文閣に20万で売却。
むろん上記の作品は真作です。このような売買した経験はあとで非常に役に立ちます。買いだけで売りの経験のない骨董蒐集は、実務経験がないことに等しいと思います。
そういう経験もさることながら、やはりうまい
本物の作品は常に表具のバランスがいいものです。
前にも述べたよう茶室の掛け軸を吊る道具は竹が似合います。風鎮はエアコンがかかっているときには使いますが、洒落たものが愉しいですね。
手前は志野織部獅子香炉(伝桃山期)。
飾り棚には安田靫彦絵付けによる清水六兵衛の鉢。
志野がだぶりますが、志野のはじき香合。本ブログにてもっともアクセス件数が日々多いの記事に掲載されています。
なにしろ正月早々に小生が罹患したインフルエンザはB型ゆえA型になる可能性あり・・。介護や身の回りの仕事によって先週から骨董の整理、ブログの原稿作成はままならず、土日で頑張ったのがまずかったかも。
本日投稿している橋本雅邦の作品については、全般に見極めは非常に難しいし、図録に掲載されているような作品でないとなかなか市場では真作と認められないようです。図録に掲載されていた屏風の作品を思文閣に仲介した時には最初の査定が40万、図録掲載を認めると400万の買取となりました
なにはともあれ、もっとも贋作の多い画家の一人といっても過言ではないし、当時の指導的な立場の画家ゆえ模倣作もかなり多い。子息の橋本秀邦、数は少ないですが橋本永邦の鑑定にも贋作やあてのならないものも多いようです。師とした川合玉堂の鑑定が意外に信頼性がありますが、こちらは鑑定そのものに贋作があります。なにはともあれ、己の鑑識眼が頼りですが、本日の作品は現在の当方の知力の中では真作と認める作品です。
柳鷺 橋本雅邦筆 その17
紙本水墨扇面軸装 軸先象牙 川合玉堂鑑定箱
全体サイズ:横623*縦1272 下紙サイズ:横515*縦350 画サイズ:横464*縦205
橋本雅邦の作品といえどもこのような小作品ですと、現在市場では数万円で取引されているのが実態です。たとえ本物でもです。目くじらをたてるほどの作品ではなくなりましたね。
作品そのものは実に品が良く、筆致もうまいものです。
以前はこのような作品は珍重されたのでしょう。
箱書きは下記の写真のとおりです。
川合玉堂の鑑定も間違いがなく、橋本雅邦の晩年の作と推定しています。
上記の作品を真作の可能性があると判断したのは、下記の作品を売却した経験によります。下記の作品は鑑定の上、思文閣にて買い取って頂きました。
旭鶴 橋本雅邦筆
絹本水墨淡彩共箱入川合玉堂鑑定書付
画サイズ:横160*縦273
昭和2年8月の川合玉堂鑑定書があり、思文閣に20万で売却。
むろん上記の作品は真作です。このような売買した経験はあとで非常に役に立ちます。買いだけで売りの経験のない骨董蒐集は、実務経験がないことに等しいと思います。
そういう経験もさることながら、やはりうまい
本物の作品は常に表具のバランスがいいものです。
前にも述べたよう茶室の掛け軸を吊る道具は竹が似合います。風鎮はエアコンがかかっているときには使いますが、洒落たものが愉しいですね。
手前は志野織部獅子香炉(伝桃山期)。
飾り棚には安田靫彦絵付けによる清水六兵衛の鉢。
志野がだぶりますが、志野のはじき香合。本ブログにてもっともアクセス件数が日々多いの記事に掲載されています。