今まで何度か投稿してきました銀吹漆器(輪島塗)の修理が完了しましたので投稿いたします。輪島塗の銀吹の食器は祖父に代から家にあった揃いの食器類で、何十人かの揃いであった器の10人揃いを別家である当家に分けられた器です。
銀吹の食器は珍しいと思います。食器では一般的に梨地の金を使ったものが多いなかで変色のしやすい銀は扱いにくいものなのかもしれません。当家にあるものの漆が痩せて、銀粉が浮いてきて剥離したり、変色しているものが多くありました。また普段宴会で使う頻度も多かったようで傷などの破損した器も多々あります。
最初に補修したのはお椀です。内側が福寿草の文様の金蒔絵になっています。お椀が一番銀吹がまだ健全な法の部類のようです。
撮影した時のお膳は修理前です。
次にお櫃を修理しました。津軽塗のお櫃も修理しましたが、そちらの本ブログにて紹介されています。柄杓や置台も銀吹です。
銀吹でのお揃いの器は料理映えを邪魔せず、いいセンスだと思います。
ここにもちろん工房作品ですが柿右衛門の揃いの器を並べてみました。最初の写真の揃いの器は平戸焼です。
銀吹はお重の器もあります。
こちらは家紋入り。
保護する袋も製作しました。膳は基本的にこのような脚部を入れる袋に収納します。これを箱に入れる時にこの袋状でないと収納できないものです。
費やした費用と手間はかなりのものですが、修理が終わった器は男の隠れ家の元あった場所にそっと戻すだけ・・・。文化を遺す繋ぎ手としてほんの少しの手助け。
まだまだ延々と続く漆器との語らい・・・
銀吹の食器は珍しいと思います。食器では一般的に梨地の金を使ったものが多いなかで変色のしやすい銀は扱いにくいものなのかもしれません。当家にあるものの漆が痩せて、銀粉が浮いてきて剥離したり、変色しているものが多くありました。また普段宴会で使う頻度も多かったようで傷などの破損した器も多々あります。
最初に補修したのはお椀です。内側が福寿草の文様の金蒔絵になっています。お椀が一番銀吹がまだ健全な法の部類のようです。
撮影した時のお膳は修理前です。
次にお櫃を修理しました。津軽塗のお櫃も修理しましたが、そちらの本ブログにて紹介されています。柄杓や置台も銀吹です。
銀吹でのお揃いの器は料理映えを邪魔せず、いいセンスだと思います。
ここにもちろん工房作品ですが柿右衛門の揃いの器を並べてみました。最初の写真の揃いの器は平戸焼です。
銀吹はお重の器もあります。
こちらは家紋入り。
保護する袋も製作しました。膳は基本的にこのような脚部を入れる袋に収納します。これを箱に入れる時にこの袋状でないと収納できないものです。
費やした費用と手間はかなりのものですが、修理が終わった器は男の隠れ家の元あった場所にそっと戻すだけ・・・。文化を遺す繋ぎ手としてほんの少しの手助け。
まだまだ延々と続く漆器との語らい・・・