夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

木葉天目茶碗 保戸野窯復活

2011-05-08 07:13:18 | 陶磁器
秋田県秋田市の保戸野窯が復活する。教授を退官された平野庫太郎氏が保戸野窯を再開するとのこと。

懐かしくなり、大館の自宅の陶磁器の中から平野庫太郎氏の作品をいくつを大宮の社宅まで持ってきました。

以前投稿したコーヒーカップなど以外にお茶碗もありました。その中で本作品は失敗作とのことでしたが、私が強引に頂いたものです。



後日、箱に収めて箱書をお願いしましたが、「失敗作ゆえダメです」と断られました。今考えるとさもありなんというところ。高台の周りまで釉薬が垂れている点が失敗作とするところです。




それ以外は実にいいお茶碗です。品のある形、控えめな木葉、紫がかった深みのある色合い、綺麗な禾目・・写真は光の関係でうまく写っていませんのが残念です。



このお茶碗を紹介すること自体、平野先生はお怒りかもしれませんが、このお茶碗の出来は秀逸なのです。出来うれば、高台周りが完璧なこのような色合いの木葉天目を再度焼き上げてみせていただきたい。

その他に工芸展で入選した頃に入選作品と同様の作りをした練り込みのお皿が2枚





それと当方でペアで揃えた盃と徳利



とにかく秋田市の保戸野窯(平野庫太郎氏の復活)を待ち望みたい。





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4 コメント

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練り込み技法 (米吉)
2011-05-10 06:33:05
米吉の浅知恵でイメージしている練り込みとは
全く違う作品です。
いったいどのような材料の段取りと手順を踏めばこのような文様の作品が生まれるのやら。
和洋折衷な文様と色合いにも興味津々。
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技術 (夜噺骨董談義)
2011-05-10 07:03:27
裏側にはまったく練り込みというようすはありません。かなり高い技術ののようです。だからこそ伝統工芸展での入選になった技術なのでしょう。詳細は私にも解りません。
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木葉天目 (こあら)
2011-05-10 11:47:45
こちらの木葉天目は、みごとですね。色も深みがあるようですし、木葉の仄かそうな感じが、なにやら幻想的そうです。
なるほど釉が・・・ 天目台の落ち着きはわるそうですが、ぜひ使ってみたいものですが・・・
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道具屋 (夜噺骨董談義)
2011-05-10 19:25:05
はい、いつでもお貸しいたします。
ものは使ってみていくらのもの・・ぜひご使用ください。
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