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天井の廻り縁と巾木と戸当たりを残して厨房脇トイレの改修がほぼ完了。家にサウナを作るの?という感じの内装です。
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廊下の天井の張替えととともに既存の客用トイレに意匠を合わせたらこうなった・・・。
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さて本日は最近入手した釧雲泉の作品です。「文化丁卯」と記された2作品であり、真贋についてはいつもながら賛否両論あるかもしれませんが、当方ではいい作品だと判断しました。
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文化丁卯浅絳春景図 「春邨清趣」 釧雲泉筆 文化4年
紙本水墨淡彩軸装 軸先木製 合箱
全体サイズ:縦2010*横672 画サイズ:縦1245*横540
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賛には「春邨清趣 丁卯春日 雲泉 押印」とあります。
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絵の出来はいいものです。
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擦れた稜線の描きに、リズミカルな木々の描き方。
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若い頃の大胆さは薄れたものの、画技を極めんとする姿勢がうかがえます。
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擦れた描き方の人物画も省筆で描かれています。
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「雲泉」の書体はま~いいでしょう。印章は「釧就之印」白文朱方印と「仲孚(ちゅうふ) 」朱文白方印が押印されていますが、印はよく見かける印とは違うものですね。
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文化丁卯の年季の記されて作品(年季がなく同時期と思われる作品は他に山水画が1点、竹を描いた作品が1点あります。)は下記の作品を当方で所蔵していますが、いずれも真贋不詳にて打ち捨てられていた作品です。
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文化丁卯浅絳秋景図 釧雲泉筆 文化4年
紙本水墨淡彩軸装 軸先木製 合箱
全体サイズ:縦1800*横410 画サイズ:縦1120*横300
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/fd/2a581405ed8c20fbeb8d0029a41ebb8f.jpg)
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資料としては下記の作品が参考になります。
参考作品 思文閣墨蹟資料目録第 号 作品NO14 「山水」より 評価金額:85万円
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/25/a2f5baee3eac53f3352d0120c0613754.jpg)
本作品らと賛を比較してみましたが、なんとも言えませんが、なにやらよさそうです。
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この作品はこのお値段(85万円)では売れなかったのでしょうね。後日の思文閣の大入札会で40万円からの入札となっていました。
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常に調べた事項は随時更新しています。当方所蔵の各々の作品の前の所有者は真作だと考えていたようです。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/f3/ecd00c6dcdb826b2dc3ad2263f8dff10.jpg)
人気のない掛け軸でも細々とその歴史は受け継がれていくもののようですね。