夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

屋根裏の展示

2020-03-28 00:01:00 | 陶磁器
展示室は現在、「気に入ったものを飾るという本来の目的」と「氏素性の解らぬ作品を尋問する?ために飾る」というふたつの目的が交錯した使い方になっています。



しばし飾ってみて、気に入らぬと判断した作品は処分,「いいね」と判断した作品は保管・・・。言うのは簡単だが、踏ん切りがつかない作品が多いもので、そうなら最初から胡散臭い作品は入手しないほうがいいという考えに至ります。.



判断はその都度見た時によって違うこともあります。経験や知識で違った見識になるようです。一番怖いのは「真作を贋作と判断すること。」でしょうが、これは「贋作を真作と判断する。」はまだ許せますが、真作を贋作とするのは罪なことになります。ただしいて言えるのは最後は「いい作品かどうかは、気に入ったか、気に入らないか」という観点が大切ということでした。



さてその展示室に他人には滅多に案内しない収納スペースとしての目的の屋根裏がありますが、初釜を機に屋根裏の作品を整理して改めてほんの一部の作品ですが展示作品を並べてみました。



家内の実家にあった長持の中も所蔵作品の整理ボックスになっていますが、長持にキャスター付きの簀の子を付けて動かせるようにして、さらに壊れないようない鉄板で長持ちの胴部分を補強しています。

*隅に置くと長持ちの蓋が天井がつっかえて開かないので、重くても簡単に動かせるようにキャスターが付いています。



小さ目の長持ちも同様にしてあります。こういう工夫?が骨董蒐集では面白い。

**そのまま引きずると床が傷つくので、キャスターが付いています。



屋根裏の展示室はじっくりと作品の良否を判断する場所でもあります。作品を眺めながら勉強する場でもあります。



ちなみに屋根裏には備前の二宮尊徳像が祭られています。そう勉学の神・・・・。手前の可愛い図柄のお猪口は明治頃かな? 小生のお気に入りのお猪口のひとつ。



「骨董は自腹で買うべし、(資金調達、他人の評価の如何を知るために)売るべし、(蒐集は一時期休んで)勉強すべし」の原則にのっとり、この屋根裏はごろんと寝転んで勉強する場・・・ 

ただ10分もしないうちに「パパ、どこ?」とお猪口のような人物がやってきますが・・・



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