夜噺骨董談義

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福田豊四郎作品 6作品入手 その2 観音図 福田豊四郎筆

2020-08-08 00:01:00 | 日本画
棚取り付け完了までは少し時間がかかりそうなので、2階展示室には作品の展示を始めました。



メインはポール アイズピリの「薔薇」です。



この画家は日本でも人気の高い画家のひとりですね。この作品についてはなんどか投稿されていますが、詳細の記述は後日また・・・。



さて本日の作品は、福田豊四郎の作品としては非常に珍しい観音図です。仏画は福田豊四郎の作品には皆無といっても過言ではないでしょう。

観音図 福田豊四郎筆
紙本黒地ニ金彩 額装タトウ入
P8号 全体サイズ:縦650*横540 画サイズ:縦440*横320



福田豊四郎の作品には、仏画はまずないと思っていました。戦前に描かれたものと推察されます。ただし詳細な時期は不明です。ともかく一瞬、福田豊四郎作ではない?と思うような作品です。黒く塗られた背景に金彩で描かれています。



当方で時代が推定できないのは、落款と印章が特殊だからです。落款は楷書で丁寧に記されていますが、おそらくまだ若い頃の作品で昭和10年ころか?

印章も珍しいもので、当方では初めての印章です。観音様への謹画という思いが伝わります。ちょっとマニアック気味ですが、貴重な作品です。



本作品はまとめて入手した作品ですが、本作品のタトウ内には本作品と共に下記の書類が同封されています。



以前の所有者は福田豊四郎のコレクターであったのでしょう。手書きで熱心に分類や感想を記しています。今ではこういう内容はパソコンで整理できる時代になりました。



手描き、手書きではたいへんな労力ですね。今は便利な時代になったものです。



このような人の跡を私は作品と共に継いでいるのかもしれません。それは蒐集する者の定め、仏道のようなもの・・・???



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