外法の梯子剃り 大津絵
紙本着色軸装箱入
大津絵の額装が出来ました(大津絵 その1)に続く「大津絵 その2」です。
その3は最近入手し、現在、額装に改装中です
本作品は青森県青森市の骨董品店より購入。わりと高価であり10万ほどしたと記憶しています
民芸品でありますが、古いものはだいぶ少なくなってきています。しかし、不景気により最近は古いものでも、かなり安くなってきています
外法(げほう):寿老人のことを指します。大津絵の代表というと、今でこそ「鬼の寒念仏」や「藤娘」がすぐに思い浮かびますが、元来、この「外法と大黒の梯子剃り (寿老人)」も相当に人気のあった絵柄のようです。長頭の寿老人の頭に梯子を掛け、禿頭を剃る大黒という図は、最初は単純な戯画だったかもしれませんが、江戸中期頃より諷刺画としても描かれるようになり、心学者の教えを道歌にして添えるようになりました。
「寿老人子鹿の年も暮れにけり」「福も寿も登りつめたる頂ははだかになってすべりそうなり」
「高慢の高い頭をはしごにてそりこぼつのはふくのかみゆひ」
財(大黒)を追い求める事ばかりでは寿(寿老人)を損ねるという意味にもとれますし、欲は程々に押さえる (剃る)べしともとることができます。いずれにせよ、大津絵十種にも選ばれる代表的な図柄で、「長命を得る」効果があるとも伝えられています。
紙本着色軸装箱入
大津絵の額装が出来ました(大津絵 その1)に続く「大津絵 その2」です。
その3は最近入手し、現在、額装に改装中です
本作品は青森県青森市の骨董品店より購入。わりと高価であり10万ほどしたと記憶しています
民芸品でありますが、古いものはだいぶ少なくなってきています。しかし、不景気により最近は古いものでも、かなり安くなってきています
外法(げほう):寿老人のことを指します。大津絵の代表というと、今でこそ「鬼の寒念仏」や「藤娘」がすぐに思い浮かびますが、元来、この「外法と大黒の梯子剃り (寿老人)」も相当に人気のあった絵柄のようです。長頭の寿老人の頭に梯子を掛け、禿頭を剃る大黒という図は、最初は単純な戯画だったかもしれませんが、江戸中期頃より諷刺画としても描かれるようになり、心学者の教えを道歌にして添えるようになりました。
「寿老人子鹿の年も暮れにけり」「福も寿も登りつめたる頂ははだかになってすべりそうなり」
「高慢の高い頭をはしごにてそりこぼつのはふくのかみゆひ」
財(大黒)を追い求める事ばかりでは寿(寿老人)を損ねるという意味にもとれますし、欲は程々に押さえる (剃る)べしともとることができます。いずれにせよ、大津絵十種にも選ばれる代表的な図柄で、「長命を得る」効果があるとも伝えられています。
何と奥深い教えのある大津繪、連載となるのでしょうか?