夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

文楽 斎藤清版画

2023-12-01 00:01:00 | 浮世絵
本日紹介するのは斎藤清の版画野作品です。額はいつものようにネットオークションで選んで廉価にて入手したもので、マットや見切り縁は額装店で選んでいます。



文楽 斎藤清版画
紙本着色版画 額装 
P8号 作品サイズ:縦440*横300



現代木版画の巨匠と称される斎藤清画伯の木版画「文楽」です。29歳の時、安井曾太郎の木版画に触発され、独学で木版画制作に着手して始めています。

日本の伝統表現に、西洋の近代造形を取り入れた斎藤清オリジナルな木版画技法は、国内をはじめ海外でも高い評価を受け、文化功労者に顕彰されました。

存在感のある構成と配置、モノトーンを基調にインパクトのある色彩、版の木目や彫の美しさを存分に生かした画面の創造は実に見事です。齋藤独自のウッドグレインの強調とグラフィックインパクトの習得を示している作品と言えるのでしょう。



購入先である瀧屋美術は創業75年となる鎌倉由比ヶ浜通りの美術品専門店です。



斎藤清の画歴

1907年 福島県に生まれる
1931年 上京し独学で油絵を学ぶ 
1933年 第1回東光会展で入選 
1935年 国画会展で入選 
1936年 第5回日本版画協会展 木版画入選 
1937年 第12回国画会展版画部門に初入選、以後没年まで連続出品 
1944年 日本版画協会会員となる 
1948年 サロン・ド・プランタン展 一等賞受賞 
1949年 国画会会員に推挙 
1951年 サンパウロ・ビエンナーレ 在サンパウロ日本人賞受賞 
1952年 アメリカニューヨークで初の個展開催 以降シアトル、ワシントン、ハワイで開催 
1957年 リュブリャーナ国際版画ビ エンナーレ出品・受賞 
1981年 勲四等瑞宝章受章 
1983年 斎藤清展(神奈川県立近代美術館) 
1995年 文化功労者に顕彰 
1997年 やないづ町立斎藤清美術館開館 逝去



制作年代:1960年代
技法:木版画(もともと限定部数のない作品とのことですので同じ作品がいくつあるのかは不明です。)
サ イ ン: 作品にサイン  印は白文朱長方印「清」



会津の雪の風景の作品が有名ですが、このような作品も味わいがあって好きですね。









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