夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

会寧焼(李朝後期?) その2 会寧斑染付壺 

2018-11-12 00:01:00 | 掛け軸
陶磁器の整理して保管する場所は主に展示室の屋根裏です。



古くからあった布団などを収納していた長持を収納用に補強して陶磁器の保管箱にしています。開けない時は隅の方に置いておきます。



鉄板を加工して長持全体を補強し、下には簀の子の小さなものに車輪を付けて移動しやすくし、さらに蓋はストッパーを付けて開かけた状態を保てるようにしてあります。



軽く押すだけで必要な時に引き出せるようになっています。徐々に長持別に収納する作品を分類していくようにしています。日本の作品、中国の作品、赤絵の作品、民芸作品となどに分けるとどこに何が収納されているか瞬時に判断できて便利です。

まだまだ整理段階ですが、いい作品ばかり遺して整頓しておこうかと思っています。

さて本日の作品はどこにでもありそうな民芸の器。ただ力強さと失透釉による景色の良さに見とれて購入したものです。

会寧焼(李朝後期?) 会寧斑染付壺 
誂箱
口径*胴径150*高台径*高さ118



以前に紹介した「会寧焼 紅斑鉢」はもともと家にあった作品で知り合いからの戴き物。会寧窯については李朝と同じく当方では門外漢なので、最近になって初めって知った作品群です。



******************************************

会寧窯:北朝鮮咸鏡北道会寧で産した陶器。 13世紀頃から近代まで,中国陶磁の影響を受けて雑器を焼いてきたが,北朝鮮治下の現況は不明。現存する作品は李朝中期からのものが多い。大振りの壺,鉢,碗,片口などを焼き,あらい胎土で肉が厚く,黄褐色や黒の釉 (うわぐすり) をかける。民窯として名高い。

******************************************



要は雑記。筆立てくらいには使えるだろうと思っています。呉須の釉が意図的に掛けられた作品ではなく、火で飛んで移ったように思われます。



要は雑器・・・、ゆえに美しい・・・・???



なんとも失透釉が美しい武骨な作品です。当方は衝動買いですが、興味のある方は調べてみて下さい。



この作品は分類して屋根裏に保管しておくよりも普段のデスクで使っています。



当方では骨董について作品、収納は実用性を重んじますが、いまだにデスク上の作品が会寧窯の作だとは誰も気がつきません。他は伊万里、三田青磁を筆立にしています。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。