充分に注意している平福百穂の作品ですが、本日紹介する作品は当方で最近入手した贋作と判断した作品です。絵が良く描けているのでちょっとした注意を怠ったために贋作の入手となりました。
贋作 牡丹図 その3 平福百穂筆 昭和8年(1933年)頃
紙本水墨淡彩軸装 軸先陶器 合箱
全体サイズ:横415*縦1915 画サイズ:横*横
印章は晩年に描かれた他の「牡丹図」と同じく「三宿書房」ですが、落款はぎこちなく印影はよく似せていますが一致しません。この点を見逃していて贋作を入手してしまいました。
どこが違うか解りますか? 一番の見落としは落款のぎこちなさです。
左が本作品、右が図集掲載の真作「秋苑」(昭和6年作)からの落款と印章です。これくらい似せた贋作はざらにあると思わなくてはいけませんね。
平福百穂は晩年に牡丹を題材に多くの作品を遺しています。
この作品は雨中に煙る牡丹を四条派の技巧を駆使して上手に描いています。
作品自体は申し分ない・・・??
当方で所蔵している平福百穂が描いた「牡丹」を描いた作品は下記の2作品です。「その2」は本日紹介した作品の印章と同じく「三宿書房」です。
牡丹図 その2 平福百穂筆 その8(真作整理番号)
絹本着色軸装 軸先象牙 合箱
全体サイズ:横1320*縦500 画サイズ:横365*横365
本日紹介した作品と同じく真印と比較してみましょう。左が本作品「牡丹図 その2」、右が図集掲載の真作「秋苑」(昭和6年作)からの落款と印章です。これらは一致します。
他に牡丹を描いた当方の所蔵作品には下記の作品があります。
牡丹図 その1 平福百穂筆 その8(真作整理番号)
紙本着色小色紙 平福一郎鑑定書付 タトウ入
画サイズ:横181*横211
これらを踏まえてもまだ贋作を入手してしまうのは、まだまだ詰めが甘い
贋作 牡丹図 その3 平福百穂筆 昭和8年(1933年)頃
紙本水墨淡彩軸装 軸先陶器 合箱
全体サイズ:横415*縦1915 画サイズ:横*横
印章は晩年に描かれた他の「牡丹図」と同じく「三宿書房」ですが、落款はぎこちなく印影はよく似せていますが一致しません。この点を見逃していて贋作を入手してしまいました。
どこが違うか解りますか? 一番の見落としは落款のぎこちなさです。
左が本作品、右が図集掲載の真作「秋苑」(昭和6年作)からの落款と印章です。これくらい似せた贋作はざらにあると思わなくてはいけませんね。
平福百穂は晩年に牡丹を題材に多くの作品を遺しています。
この作品は雨中に煙る牡丹を四条派の技巧を駆使して上手に描いています。
作品自体は申し分ない・・・??
当方で所蔵している平福百穂が描いた「牡丹」を描いた作品は下記の2作品です。「その2」は本日紹介した作品の印章と同じく「三宿書房」です。
牡丹図 その2 平福百穂筆 その8(真作整理番号)
絹本着色軸装 軸先象牙 合箱
全体サイズ:横1320*縦500 画サイズ:横365*横365
本日紹介した作品と同じく真印と比較してみましょう。左が本作品「牡丹図 その2」、右が図集掲載の真作「秋苑」(昭和6年作)からの落款と印章です。これらは一致します。
他に牡丹を描いた当方の所蔵作品には下記の作品があります。
牡丹図 その1 平福百穂筆 その8(真作整理番号)
紙本着色小色紙 平福一郎鑑定書付 タトウ入
画サイズ:横181*横211
これらを踏まえてもまだ贋作を入手してしまうのは、まだまだ詰めが甘い