夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

臨時投稿 作者名訂正 月下狸図 田近竹邨筆→石川竹邨筆

2011-06-25 14:47:08 | 掛け軸
「竹邨」の落款からすっかり田近竹邨とばかり思い込んでいまいしたが、先ほど石川竹邨の作ということが、昨日保存用の桐箱が届き再度調べたところ判明しました。非常に初歩的なミスでした。大変失礼しました。

4月11日投稿を訂正します。
月下狸図 石川竹邨筆
紙本水墨淡彩軸装軸先鹿骨
全体サイズ:縦1250*横530 画サイズ:縦400*横350



月夜・・・季節はいつか? いまだと朧月夜? 狸だと秋??



破れた傘に大福帳、そして徳利・・どういう取り合わせ??



狸は縁起物の題材です。他を抜く・・狸と語呂合わせ。私にとってはあまり欲しい題材ではありませんでしたが、思わず本作品を購入。

初めての狸の絵です。世の中は他を抜くことに夢中の御仁が多いようです。

石川竹邨:生没年:明治17年(1884)~昭和27年(1952) 東京の遠藤家に生まれ、のち石川氏を嗣ぐ。石川は母方の姓。画を18歳で松本楓湖さらに鈴木華邨に学ぶ。また美術行政家の九鬼隆一の援助を受け研鑚。その間、各種美術展に受賞を重ねるが、関東大震災により被災し、名古屋に移住。画作に精進すると共に門人の育成にも尽力するが、戦争により家財を失う。一時三重県桑名市に移るが、やがて名古屋に戻り、平針郵便局舎に仮住して活動を再開。22年画室「和風荘」を設け、ここで没するまで絵筆を取った。豪放な画風で描竹をもって世に知られ花鳥動物画なども題材にし、「鯉」「狸」を得意として運筆の達人と称せられた。字は季達。本名は克巳。別号に名狸庵。昭和27年没。享年 69才。




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4 コメント

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投稿をありがとうございます (夜噺骨董談義)
2011-04-18 07:13:56
収納すること、飾ること・・これは命題ですね。
飽きてきたら処分すればいいのですが、処分方法と思い切りに欠けているようです。
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Unknown (お返事ありがとうございます)
2011-04-17 21:32:14
返信が送れて申し訳ないです。
なんだかんだで、たくさん所有すると、絵そのものより飾る場所と収納が一番肝心ですね。
わざわざありがとうございました。
この絵が額になるのか軸のままか分かりませんが、いずれにせよいい生活をお送り下さい。
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額装への改装 (夜噺骨董談義)
2011-04-12 23:05:21
そうですね、額装にするかどうか迷っています。
軸装を額装にする理由は

1.軸装ではシミが発生し始めてメンテナンスが難しくなったこと。

2.軸装だと飾って鑑賞する場が限られ常に鑑賞したい作品である場合
が大きな理由です。

ほかに
3.箱がなく箱の製作費用と額代金を相殺することが可能である場合

があります。額装の欠点はかさばることです。

軸装の表装を活かして額装にしますが・・・。

迷っています。しばし、軸装のままになりそうです。ご安心ください。
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Unknown (初見の者ですが)
2011-04-12 21:12:06
信楽焼で見慣れた狸の酒買いですが、作者によって表現がずいぶん違うもの。
孤独な中にも足取りのしっかりした雰囲気がいいですね。
表装の痛みもさほどではない様ですし、床の間もお持ちなら額装はもったいない出来だと思います。
要らぬおせっかいですが、絵と雰囲気がよく合っていますので。

今は表具のセンスも変わって来て、こんな感じに仕上げてもらえることは、なかなかないと思います。
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