夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

冒雪訪友図 奥原晴湖筆 その4

2018-11-22 00:01:00 | 掛け軸
本日の作品は野口小蘋とともに明治の女流南画家の双璧といわれ、また安田老山と関東南画壇の人気を二分した奥原晴湖の作品の紹介です。本ブログでは久方ぶりの紹介となります。

さらりと描いた作品ながら奥原晴湖の佳作?と言えるでしょう。墨を水をたっぷり含ませて描いた熟練の水墨画の世界です。

冒雪訪友図 奥原晴湖筆 その4
紙本水墨淡彩軸装 軸先木製 合箱
全体サイズ:縦1890*横423 画サイズ:縦1045*横295

 

賛には「冒雪訪友」とあり「雪を冒して友を訪ねる」という意味です。奥原晴湖の傑作と言えるでしょう。



整理のために展示室に飾っていたら家内が「あの作品は誰の?」と尋ねてきました。「奥原晴湖だよ。」と答えたら「あの作品はいいね!」だと・・。



家内の感覚の良さには驚きます。



冬の茶掛けにもいいでしょう。



押印されている印章は詳細はよくわかっていません。

遊印「□□□」
「墨吐□□」と「□□堂山楼□の人?」

  

日本人はもっと日頃から水墨画の世界を堪能したらいいと思うのですが・・。



信楽の壺を前に飾り、友人らのとの一献を思い出しながら冬の故郷に思いを馳せる・・、なんと贅沢なひとときなのだろうか。


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