お盆前のことですが、近所の川で魚捕りをしていたら、川岸でカワセミの撮影をしている人がたくさんいました。自転車で帰ろうとしたら頭上を飛び交う鳥がいました。カワセミかと思ったら燕でした。そこで本日は燕の作品です。
*週末は出か桁ばかりで原稿作成が間に合わず、残っていた原稿に手を加えての投稿です。悪しからず・・。
柳燕図 福田豊四郎筆
絹本淡彩軸装 軸先陶製箱入
全体サイズ:縦1338*466 画サイズ:縦506*横350
本作品はまくり(表具をしていない状態)で姉から譲り受けた作品です。母から姉に結婚に際して持たせた作品と聞いています。
姉から譲り受けた作品では他に「百合」(同じく福田豊四郎筆)などがありますが、母曰く「せっかくあげたのに興味が無いのだからしょうがないね~」と・・。小生が表具しました。
この作品は福田豊四郎が本家に出入りしていた頃、祖母に頼まれて羽織の裏地に描いた作品だそうです。
祖母に依頼されて福田豊四郎が描いた作品はいくつか小生にも遺されています。扇子、袱紗などが多いようですが、晩年、祖母は看病してくれていた人やお見舞いの方々に多くの作品を差し上げたそうです。
いかにも福田豊四郎らしい愛らしく燕を描いた作品です。
頭上を飛び交う燕に祖母らの思い出が脳裏を飛び交います。
骨董はただの物、ガラクタではないようです。記憶と共に遺されていくものでしょう。小生の郷里とは遠く離れたしまった息子にはどんな記憶が刷りこまれるのでしょうか? *夏の休暇には今年も帰省することにしています。
*本投稿の原稿はお盆前に書いた原稿ですので、ご容赦願います。
まくりの状態の作品は作品蒐集には常に出会うものです。まくりの状態になぜなったのかは様々です。幾つかのケースを挙げてみました。
1.画家から直接書いて戴いた作品でそのままの状態。なにかのお礼や頼まれて描いた作品に多い。
2.屏風や襖から剥がしたままの状態。屏風や襖は痛みが早いし取り扱いがたいへんなのでこのケースは意外に多い。倒産などの家の売買に際してが多い。
3.掛け軸をさらに運搬しやすいように作品部分のみ切り取ったもの。戦争中の疎開や引き上げに際してが多いようです。
4.模写などの画家の習作。
いずれにしても何らかの理由で表具していない状態の作品をいい作品なら表具してやりたいと思うのが蒐集する者の思いです。
下記は天龍道人の屏風から剥がした作品と推察しています。最晩年の佳作と思います。
こちらはケース1? 88歳の力作。
最近は天龍道人のまともな作品は市場で見かけなくなりました。この90歳前後の驚くべき作品をなんとか遺してやりたいものです。
三幅、双幅は表具や箱の拵えに費用がかかるものですが・・
*週末は出か桁ばかりで原稿作成が間に合わず、残っていた原稿に手を加えての投稿です。悪しからず・・。
柳燕図 福田豊四郎筆
絹本淡彩軸装 軸先陶製箱入
全体サイズ:縦1338*466 画サイズ:縦506*横350
本作品はまくり(表具をしていない状態)で姉から譲り受けた作品です。母から姉に結婚に際して持たせた作品と聞いています。
姉から譲り受けた作品では他に「百合」(同じく福田豊四郎筆)などがありますが、母曰く「せっかくあげたのに興味が無いのだからしょうがないね~」と・・。小生が表具しました。
この作品は福田豊四郎が本家に出入りしていた頃、祖母に頼まれて羽織の裏地に描いた作品だそうです。
祖母に依頼されて福田豊四郎が描いた作品はいくつか小生にも遺されています。扇子、袱紗などが多いようですが、晩年、祖母は看病してくれていた人やお見舞いの方々に多くの作品を差し上げたそうです。
いかにも福田豊四郎らしい愛らしく燕を描いた作品です。
頭上を飛び交う燕に祖母らの思い出が脳裏を飛び交います。
骨董はただの物、ガラクタではないようです。記憶と共に遺されていくものでしょう。小生の郷里とは遠く離れたしまった息子にはどんな記憶が刷りこまれるのでしょうか? *夏の休暇には今年も帰省することにしています。
*本投稿の原稿はお盆前に書いた原稿ですので、ご容赦願います。
まくりの状態の作品は作品蒐集には常に出会うものです。まくりの状態になぜなったのかは様々です。幾つかのケースを挙げてみました。
1.画家から直接書いて戴いた作品でそのままの状態。なにかのお礼や頼まれて描いた作品に多い。
2.屏風や襖から剥がしたままの状態。屏風や襖は痛みが早いし取り扱いがたいへんなのでこのケースは意外に多い。倒産などの家の売買に際してが多い。
3.掛け軸をさらに運搬しやすいように作品部分のみ切り取ったもの。戦争中の疎開や引き上げに際してが多いようです。
4.模写などの画家の習作。
いずれにしても何らかの理由で表具していない状態の作品をいい作品なら表具してやりたいと思うのが蒐集する者の思いです。
下記は天龍道人の屏風から剥がした作品と推察しています。最晩年の佳作と思います。
こちらはケース1? 88歳の力作。
最近は天龍道人のまともな作品は市場で見かけなくなりました。この90歳前後の驚くべき作品をなんとか遺してやりたいものです。
三幅、双幅は表具や箱の拵えに費用がかかるものですが・・