片付けていた食器棚にあった作品・・・。本日紹介する古染付の作品らと一緒に食器棚に積み上げられていました。どうも高橋道八の作品らしい・・・。何代目かな?
息子が今年から小学校ですので、息子のプライベートルームの準備にかかり出しました。まだ早いのでしょうが、雑置き場の部屋の片付けがたくさんあるので、少しずつ片付けて明け渡しの準備です。
家内や義母は自分の洋服類の整理、小生はたいして服類はないので亡くなった義父の箪笥へ移動。問題は小生の蒐集品・・。以前に蒐集した普段使いの食器類を整理しています。蒐集当時の作品には収納箱もないのでまず取捨選択していますが、まず目についたので古染付らしい食器類や(古)伊万里類です。
亡くなった家内と一緒の頃に骨董市で購入したりした作品でペアの額品が多い。というか当時から10客や5客よりペアで売っている作品のほうが多かったし、こちらも財布の事情からもそのほうが購入しやすかったのですね。
最初に紹介するのは下記の作品です。
染付花籠図鉢 一対
明末の天啓古染付・・?? ま~、氏素性の解らぬ作品といったところか? 蒐集を初めてばかりの頃のガラクタ・・。
古染付の条件は
1.虫喰い・・・・・・これは簡単に作れます
2.高台内の鉋跡・・・これも簡単にできますが、そもそも古染付は高台内に釉薬が掛かっているはずだか?
3.砂付高台・・・・・これも簡単にできます。
当方はこの作品は古染付に分類していい作品だと判断しました。そもそも古染付の分類なんてあやふやなもの。
古染付の概略定義:中国,明代末期に民窯で作られた日本向けの染付磁器。古染ともいう。在来の中国磁器に比べると器形も絵付けや文様も自由自在で,型にはまらず,茶人に珍重される。
もっと広義では「古染付とは、中国景徳鎮窯で焼かれた焼き物の総称のことで、江戸時代初期(1621年~1644年)より作られていた古染付。」
もともとは、中国の染付ということから「染付南京」と呼ばれていたのが始まりです。江戸時代後期に、新渡と呼ばれる「清朝染付」が現れたのをきっかけに、初期からの染付南京は「古染付」と呼ばれるようになりました。
古染付の裏底には、一般的に「大明天啓年製」、「天啓年製」、「天啓年造」、「天啓佳器」、「大明天啓元年」などの銘が書かれてますが、ないものもあれば、同じ銘の古伊万里などの日本製もたくさんあります。もちろん銘と製作年代の関連性は希薄です。たとえば年号銘として「成化年製」、「宣徳年製」などの偽銘を書いた作品もあります。
優れた過去作品に敬意を払いながらも、作られた様式に捕らわれない、自由で素直な古染付の特徴が表れています。デザインは、高砂手や桜川水指、羅漢手の反鉢に、魚形の向付など様々ですが、基本的に円形が多い。古染付には、焼き物と釉薬が合わずに釉薬が薄い部分が剥がれ、虫喰いのように見える箇所があります。また、あえて線をぼかし染色を薄くすることで、今までと異なり自由で豊かな手法の焼き物にしたのです。その後、「拙さこそが味である」と、日本の茶人たちに称賛され、その後も好まれ続けました。
判別の基本は染付の洒脱さ、軽妙さ、茶味の有無・・・。
手軽に楽しめる古染付の器・・。しばらくの間食器棚に仕舞われ、当方の忘却の彼方にあった作品たちです。
財布の事情が許すなら100円ショップの器は止めましょう。今はネットオークションにおいて古染付、古伊万里のいい作品を見つけることができます。
これらは骨董市で見つけ出した作品ですが、財布の事情が苦しかった時代でしたので清水の舞台から飛び降りる覚悟で買った思い出があります。
今でも古染付はときおり購入していますが、フランス料理のフルコースに出てくる食器の「味気ない華やかさ」とは違い、どの料理にも合う日本独特の美的感性を表わす食器群です。古伊万里よりの美的価値は優れているでしょう。中国製の作品ながら日本で評価され、すでに中国には作品が皆無なのも面白いですね。
集めよ! がらくた!! 集まれガラクタ!!! 半分やけくその時代の蒐集品です。
息子が今年から小学校ですので、息子のプライベートルームの準備にかかり出しました。まだ早いのでしょうが、雑置き場の部屋の片付けがたくさんあるので、少しずつ片付けて明け渡しの準備です。
家内や義母は自分の洋服類の整理、小生はたいして服類はないので亡くなった義父の箪笥へ移動。問題は小生の蒐集品・・。以前に蒐集した普段使いの食器類を整理しています。蒐集当時の作品には収納箱もないのでまず取捨選択していますが、まず目についたので古染付らしい食器類や(古)伊万里類です。
亡くなった家内と一緒の頃に骨董市で購入したりした作品でペアの額品が多い。というか当時から10客や5客よりペアで売っている作品のほうが多かったし、こちらも財布の事情からもそのほうが購入しやすかったのですね。
最初に紹介するのは下記の作品です。
染付花籠図鉢 一対
明末の天啓古染付・・?? ま~、氏素性の解らぬ作品といったところか? 蒐集を初めてばかりの頃のガラクタ・・。
古染付の条件は
1.虫喰い・・・・・・これは簡単に作れます
2.高台内の鉋跡・・・これも簡単にできますが、そもそも古染付は高台内に釉薬が掛かっているはずだか?
3.砂付高台・・・・・これも簡単にできます。
当方はこの作品は古染付に分類していい作品だと判断しました。そもそも古染付の分類なんてあやふやなもの。
古染付の概略定義:中国,明代末期に民窯で作られた日本向けの染付磁器。古染ともいう。在来の中国磁器に比べると器形も絵付けや文様も自由自在で,型にはまらず,茶人に珍重される。
もっと広義では「古染付とは、中国景徳鎮窯で焼かれた焼き物の総称のことで、江戸時代初期(1621年~1644年)より作られていた古染付。」
もともとは、中国の染付ということから「染付南京」と呼ばれていたのが始まりです。江戸時代後期に、新渡と呼ばれる「清朝染付」が現れたのをきっかけに、初期からの染付南京は「古染付」と呼ばれるようになりました。
古染付の裏底には、一般的に「大明天啓年製」、「天啓年製」、「天啓年造」、「天啓佳器」、「大明天啓元年」などの銘が書かれてますが、ないものもあれば、同じ銘の古伊万里などの日本製もたくさんあります。もちろん銘と製作年代の関連性は希薄です。たとえば年号銘として「成化年製」、「宣徳年製」などの偽銘を書いた作品もあります。
優れた過去作品に敬意を払いながらも、作られた様式に捕らわれない、自由で素直な古染付の特徴が表れています。デザインは、高砂手や桜川水指、羅漢手の反鉢に、魚形の向付など様々ですが、基本的に円形が多い。古染付には、焼き物と釉薬が合わずに釉薬が薄い部分が剥がれ、虫喰いのように見える箇所があります。また、あえて線をぼかし染色を薄くすることで、今までと異なり自由で豊かな手法の焼き物にしたのです。その後、「拙さこそが味である」と、日本の茶人たちに称賛され、その後も好まれ続けました。
判別の基本は染付の洒脱さ、軽妙さ、茶味の有無・・・。
手軽に楽しめる古染付の器・・。しばらくの間食器棚に仕舞われ、当方の忘却の彼方にあった作品たちです。
財布の事情が許すなら100円ショップの器は止めましょう。今はネットオークションにおいて古染付、古伊万里のいい作品を見つけることができます。
これらは骨董市で見つけ出した作品ですが、財布の事情が苦しかった時代でしたので清水の舞台から飛び降りる覚悟で買った思い出があります。
今でも古染付はときおり購入していますが、フランス料理のフルコースに出てくる食器の「味気ない華やかさ」とは違い、どの料理にも合う日本独特の美的感性を表わす食器群です。古伊万里よりの美的価値は優れているでしょう。中国製の作品ながら日本で評価され、すでに中国には作品が皆無なのも面白いですね。
集めよ! がらくた!! 集まれガラクタ!!! 半分やけくその時代の蒐集品です。