今読んでいる本に「文士と骨董」(講談社 文芸文庫)がありますが、そうそうたる骨董趣味の人たちのエッセイ集のようなものです。
その中に「真の目利きは真贋を見極めるより上の世界であり、たとえ偽物でもいいはいいというくらいが目利きと言う」という内容の文章があります。骨董には未熟な私でも解るような気がします。
仏壇に鎮座してる二作品です。時代などはまったく無頓着に使用しています。
翠青磁袴香炉
合箱
口径115*胴径120*高さ84
「古い中国の龍泉窯の青磁袴腰香炉」という触れ込みでしたが、龍泉窯の砧青磁の袴香炉が著名ですが深い緑色であり、本作品は景徳鎮の作品ではないかと思われます。「袴(腰)香炉」とは香炉の形で脚の部分に縦の筋がはいり、袴をはいたように見えることからその名があります。青銅器の鼎からヒントを得ておりその雰囲気を出すためにつけられた筋です。豪奢な青銅器に比べて何とも質素で清楚な雰囲気を持った香炉です。
本作品は色は非常の明るい緑で翠青磁と呼ばれるような青磁で、明永楽年景徳鎮焼成した淡青緑の釉に似ています。人気があり、清の後代の窯から多くの写しが作られています。翠とは鮮やかな若緑のことです。本作品の詳細はまだ不詳です。
叔父が所有していた「砧青磁袴香炉」・・、子息が処分したでしょうね。価値もまったく解らずに・・、惜しい
胡銅香炉
合箱
全体サイズ:幅約90*奥行き70*高さ105
胡銅は銅にスズ,鉛を加えた合金で,たたくと良い音を発するため響銅と書かれ,佐波理とも書かれる。その語源は《箋注和名抄》では,鈔鑼が沙不良,佐波利と転訛したものという。佐波理は鋳造,挽物(ひきもの)仕上げに適した銅合金で,東京国立博物館の法隆寺献納宝物中の加盤などがこれに当たると考えられる。
正倉院宝物中の加盤の表面観察結果では,銅にスズ,鉛が数%含まれていることが報告されている。
ずいぶんと虫に食われた箱に入っています。あわせ箱でしょうが、箱書きには胡文明香爐と書かれています。「清康熙 金銅製胡文明酒杯」というものがあることから、詳細は不明ですが、康熙帝(1654年~1722年)の頃、「胡文明」と呼ばれる北方民族(モンゴル?)が製作した金属道具類と思われます。「胡」の字には異民族に対する差別的な意味合いがあるので近年使用が控えられるようになっています。
その中に「真の目利きは真贋を見極めるより上の世界であり、たとえ偽物でもいいはいいというくらいが目利きと言う」という内容の文章があります。骨董には未熟な私でも解るような気がします。
仏壇に鎮座してる二作品です。時代などはまったく無頓着に使用しています。
翠青磁袴香炉
合箱
口径115*胴径120*高さ84
「古い中国の龍泉窯の青磁袴腰香炉」という触れ込みでしたが、龍泉窯の砧青磁の袴香炉が著名ですが深い緑色であり、本作品は景徳鎮の作品ではないかと思われます。「袴(腰)香炉」とは香炉の形で脚の部分に縦の筋がはいり、袴をはいたように見えることからその名があります。青銅器の鼎からヒントを得ておりその雰囲気を出すためにつけられた筋です。豪奢な青銅器に比べて何とも質素で清楚な雰囲気を持った香炉です。
本作品は色は非常の明るい緑で翠青磁と呼ばれるような青磁で、明永楽年景徳鎮焼成した淡青緑の釉に似ています。人気があり、清の後代の窯から多くの写しが作られています。翠とは鮮やかな若緑のことです。本作品の詳細はまだ不詳です。
叔父が所有していた「砧青磁袴香炉」・・、子息が処分したでしょうね。価値もまったく解らずに・・、惜しい
胡銅香炉
合箱
全体サイズ:幅約90*奥行き70*高さ105
胡銅は銅にスズ,鉛を加えた合金で,たたくと良い音を発するため響銅と書かれ,佐波理とも書かれる。その語源は《箋注和名抄》では,鈔鑼が沙不良,佐波利と転訛したものという。佐波理は鋳造,挽物(ひきもの)仕上げに適した銅合金で,東京国立博物館の法隆寺献納宝物中の加盤などがこれに当たると考えられる。
正倉院宝物中の加盤の表面観察結果では,銅にスズ,鉛が数%含まれていることが報告されている。
ずいぶんと虫に食われた箱に入っています。あわせ箱でしょうが、箱書きには胡文明香爐と書かれています。「清康熙 金銅製胡文明酒杯」というものがあることから、詳細は不明ですが、康熙帝(1654年~1722年)の頃、「胡文明」と呼ばれる北方民族(モンゴル?)が製作した金属道具類と思われます。「胡」の字には異民族に対する差別的な意味合いがあるので近年使用が控えられるようになっています。