5月の連休の最後の休みの朝早く、息子は義母と畑にさやえんどうを採りに出かけて行きました。早速、その日の夕食は畑から採れたての贅沢な野菜が多くなりました。タケノコには庭から採れた山椒の葉が香を添えた贅沢な?料理となりました。
さて男の隠れ家には宴会で使われていた多くの道具がありますが、今回はまだ整理であった盃台と盃洗の紹介です。
トイレの洗面台の脇に固形石鹸入れにしておいてある器・・。義理の妹が「これは何に使ったもの?」という質問。そうか知らない人もいるのかと改めて知りましましたが、これはお酒を飲むときに膳の脇においたりしたもので、お酌された後の返杯に盃を洗うもので、昔はたくさんあり、骨董市にたくさん並んでいたものです。
今では何に使うかも知らない人も多く、衛生上の観点から本来の目的ではなく、食器などに使っている人が多いようです。本作品は見込みの金魚が涼しげでいい作品ですね。作ったのは明治から昭和初期頃でしょう。当方でも幾つか種類があっていろんな目的に使っています。
同じような目的で盃台と一体になったものも当方にあります。
こちらは朱塗の器です。少し痛んでいますが、当方で修理可能なようです。
盃台の下は盃洗になっていて、最初の作品と同じく金魚が描かれています。
もともとは盃もあって、花嫁・花婿用などの祝いの際に使うものであったのでしょう。盃はいくらでも当方にありますので、盃は後で誂えることにします。
箱の裏には下記の書付があり、明治8年の頃のもので母の実家からのものと解かります。
朱塗りのついでに「飯櫃」もありました。当方には津軽塗や家紋入りの梨地のお櫃の揃いがありますが、今回の帰省では朱塗の作品が見つかりました。
非常にいい状態で遺っていますが、やはり日本製の漆を使った古いものは餅がいいのでしょう。
包装紙には上記写真のものがありましたが、輪島で作られたかどうかはたしかではありません。