収蔵庫(本ブログでは「男の隠れ家」と称しています。)には未整理の朱塗の椀がまだ2種類ほどありました。出来の良いものだけを遺してきているので、これらの作品は処分しないでおきたいと思っています。
堆朱蓋付沈金吸椀 18客揃
杉箱入
サイズ:全体口径100*高さ65
外見はよく見られる堆朱の椀・・・。
内部は見事な図柄で、保存状態は良い状態を維持しています。保存箱には「ロ号 皆朱□吸椀 30人揃之内」とありますが、中央の字は読めず、18客しかりありません。
「明治30年3月吉祥日 泉川庫之助」とあります。「泉川」なる人物の詳細は不明ですが、どうも明治30年頃の入手らしい。
下記の包装紙に梱包されていますが、本作品との関連は不確かです。
次は螺鈿が見事な作品です。
輪島塗赤蓋付桜文螺鈿朱椀 20客揃
杉箱入
サイズ:全体口径90*高さ96
梨地とは違った趣がある作品ですね。
こちらも内外の意外性がいいですね。
作品の状態は完璧ですね。
現代でこれだけの作品を作れる人はいるのだろうか?
こちらにはこの梱包用紙が同封されています。
上記のひとつ目の作品と同様に古い漆器にはよく見かける梱包紙の名ですね。他の作品の梱包紙を流用した可能性もあり、本作品との関連は不確かですね。
ともかく揃いであるのがいいので、いつかは茶席などで使ってみたいものです。