夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

私の探し物 その4 国色天香之図 渡辺華山筆

2013-05-14 06:13:34 | 掛け軸
株高、円安で景気は良くなっているように新聞では取沙汰されていますが、本当にそうでしょうか?

まずは株高で収益が回復している企業は財務諸表に株高が関与している資産がある場合です。為替についても海外に輸出入している企業の外貨がある場合です。要はそれなりの大きな企業であり、それも実態としては財務諸表の利益増です。これからその収益を社員にどう還元するかです。

国内を市場としている企業や株をすでに売却した企業、中小企業には恩恵は非常に少ないことになります。とくに今期末にかけて昨年から資産を処分した企業は勇み足となっています。

個人にしても資産があり、投信や株の運用をしていた一部の富裕層だけが恩恵を受けているようです。退職金などの運用をしていた高年齢の方が消費に方向が向くかどうかは疑問です。

今までは定期預金、さらには国債という運用していたのではまったく利が得られない時代になっています。とろあえずは低金利が続くものと考えられますので、外債、投資信託などの運用に利に目ざとい御仁はさらに動きます。為替も株価も今の状況が緩いながらも続くものと考えますが、若い世代は給与が上がらないと身動きがとれないのが実情です。

いずれにしろバブルのようなことにはならずにある程度で落ち着くものと思っていますが、その時は少子高齢化、日本の財政難、そして増税という問題が我々を直撃してきます。今の状況下ではサバイバル?になりますので、個人的には贅沢せず円安に備えて多少外貨で備えるということでしょうか。

さて、本日は私の探し物シリーズのその4です。

渡辺華山の真作は非常に珍しいものとなっていますが、思いのほか高価なものではないようです。

国色天香之図 渡辺華山筆
紙本水墨着色緞子装軸軸先本象牙青城鑑定箱入二重箱
全体サイズ:縦1460*横460 画サイズ:縦260*横344



「国色天香之図」は「初夏華山牡丹之図」と題されています。「国色天香」とは牡丹を意味します。

  


辛卯初冬に鑑定とあるから明治24年の鑑定と思われる。翠雲堂表具。「青城」とある鑑定者は、山下青城のことと思われ、崋山の弟子にあたる椿椿山、さらにその弟子「渡辺小華」(崋山次男)の弟子にあたる「山下青崖」の弟子となる。


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